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向田邦子さんリスペクト晩酌 そして、DDTプロレス配信観戦晩酌

 昨夜の晩酌風景。

 岩手・大船渡水揚げの秋刀魚の味醂干し
 宮城・伊豆沼の蓮根のきんぴら
 宮城県産の白菜と福島県産の椎茸、うずらのたまごの中華風あんかけ
 宮城・雄勝産の塩蔵わかめの油炒め


 仕事帰りに立ち寄ったヨークベニマルで、美味しそうな秋刀魚の味醂干しを見つけた。アジやホッケのみりん干しはよく見るが、秋刀魚の味醂干しは珍しい。しかも、パッケージには岩手・大船渡の文字があった。
 岩手県大船渡市には、今年の2月に夫婦で出かけてきた。

 岩手県の南に位置する大船渡市は古くから漁業が盛んで、中でもこの時期のサンマは特産品のひとつとして知られている。
 金色のシールが貼られたパックの中には大きな秋刀魚の開きを味醂干しにしたものが2枚入っていた。大船渡の秋刀魚を手間暇かけて味醂干しにしたものとあって、お値段も、さすがである。しかし、閉店間際とあってパッケージには値引きシールが貼られていた。ありがたさと申し訳なさを感じつつも、迷うことなく買い物かごに入れた。
 帰宅してすぐにグリルに火を付ける。網に焦げ付かぬようしっかり熱したグリルに2枚の味醂干しを入れ、火を弱めの中火に落としてじっくりと両面を焼く。
 魚を焼く間に副菜を準備。さて、何を作ろうか。
 今宵の主菜は味醂干し。味醂干しを見て私の脳裏に浮かぶのは、大好きな作家・向田邦子さんのエッセイ「味醂干し」である。
 あのエッセイを読んで以来、味醂干しを見ると向田邦子さんを思い出すようになった。たとえそれがエッセイに登場する魚屋や漬け物屋で買ったアジのそれではなく、北海道生まれの自分にとって昔馴染みのホッケやサンマであったとしても、憧れと郷愁とが手を取り合って脳内はもうエッセイの世界である。
 せっかくの味醂干しである。ならば、副菜もエッセイから拝借しようと冷凍庫から取り出したのは、宮城県石巻市 雄勝産の塩蔵ワカメだった。
 先日、雄勝の義伯母宅を訪問した際にいただいてきた特産品。塩蔵わかめは冷凍してもカチカチに固まることはなく、しかも味が落ちず日持ちするのがありがたい。
 作るのはもちろん、以前にもnoteに書いた、向田邦子さんのエッセイ「食らわんか」に登場するワカメの油炒めである。


 すでに我が家の晩酌の定番メニューにも加わっている一品。
 塩蔵ワカメをザルに入れ、さっと洗うこと3回。水に浸して柔らかくするのではなく、塩気だけを落とし、すぐにざく切りにする。戻し過ぎないのがポイントである。
 深めのフライパンに油を引いて温め、ざく切りにした雄勝産のワカメを入れてさっと菜箸でかき混ぜる。そこに今回はかつお節ではなく、同じ石巻産のサバ節をたっぷりと加えてみた。
 さっと醤油を回しかければ出来上がり。

雄勝産わかめの油炒め


 何度作っても美味しい。
 いただきもののワカメのおかげで、思い立ったらすぐに作ることが出来るのも嬉しい。

 そして蓮根のきんぴらに使ったのは、宮城県の伊豆沼のレンコン。
 こちらは先日、登米市に出かけてきた際に道の駅で購入したもの。
 これがまたシャキシャキで美味しかった。

 寒くなってきたので何か温かい汁物もあれば、と作ったのは、宮城県産の白菜と福島県産の椎茸にうずらのたまごを加えて煮込み、とろみをつけて中華風に味付けした一品。
 もう少し具材が多ければ八宝菜にも出来たのだが、これはこれで美味しかった。


 昨夜も節約晩酌ながら、幸せ晩酌のひとときを過ごした。


 ちなみに昨夜は夫婦でプロレス配信観戦しながらの晩酌でもあった。
 大石真翔選手のDDT所属最後の大会。


2024.10.3 東京・新宿FACE大会
大石真翔選手 DDT所属ラストマッチ
試合開始前のタイトルマッチ調印式から視聴開始
レッスルユニバース、契約していて良かった
急遽参戦決定のTHE RAMPAGE武知海青選手
9月29日の東京・後楽園ホール大会も素晴らしかったが、今回はそれ以上
もうすっかりDDTの一員

以下、感想箇条書き

・UNIVERSAL選手権試合の調印式、どっちもちょっと何言ってるわからない状態過ぎて大笑い

・KO-D無差別選手権試合の調印式は互いのリスペクトっぷりが伝わっていて胸熱

・納谷選手すごい。でかい。強い。でも石田選手頑張った。

・敢えて叱られる方向に持っていく須見選手、好きだ。高尾選手が高梨選手から取ったのは衝撃。上手い。

・トウチ君かわいい
 こんなかわいい着ぐるみ出てきたらポコたん怒るんじゃね?と夫婦で話していたらやっぱり出てきた上に、まさかの対戦決定。夫婦で爆笑。

・遠藤選手と中村選手の東北対決に胸熱。宮城・白石市出身の遠藤選手の「新幹線停まるんだからな」に生まれも育ちも石巻の夫、大爆笑。

・大石・武知組vs彰人・平田組、こうなるだろうと予想、というか期待していた展開のはるか上だった。武知選手のダンスのキレが超絶。あまりに凄すぎて爆笑した。
 の後の、手紙。
 あんなん泣くぞ。
 夫婦で泣いた。

・青木・高鹿組vsHARASHIMA・上野組は試合結果だけ見れば予想通りなんだけれど、HARASHIMA選手が青木選手に落とされるんじゃないかと思った場面や、逆に高鹿選手が勝つんじゃないかと感じたところもあって、プロレスって生き物だとあらためて。HARASHIMA・上野組がしっかりタッグになってて、上野選手がHARASHIMA選手にかける言葉にぐっときた。個人的にはチャンピオンじゃなくなってからの上野選手がめちゃくちゃ自由でカッコよく思えてどんどんファンになっている。だからこそ、青木選手には長くチャンピオンでいて欲しいとも思う。青木選手がベルトをとってからのDDT、これまで以上にめちゃくちゃ面白い。

・セミファイナルのKO-D6人タッグ選手権試合、この展開はちょっと予想してなかった。イルシオンそうきたか。これは正田悔しいな。
 でもこれでKANONはダムネ抜けやすくなったんじゃね?なんて、ファンの勝手な妄想で思ったりもして。
 個人的にはKANON選手が佐々木選手に反旗を翻して頂点を目指す展開を見たい。

・メイン。泣いた。いい試合だった。最後、勝てると思ったんだけどな。悔しい。でもやっぱり、いい試合だった。
 戦いたい奴はリングに、の大石選手の声にすぐ上がってきた中村選手の姿に泣き、須見選手に泣き、さらに須見選手の「夢虹です!」に号泣。(DDT所属で現役高校生レスラーの夢虹選手は平日の試合には出場出来ない上、今は修学旅行中だとXのポストにあった。)さらに、秋山さんや高木さんまで。こんなん泣くに決まってるじゃないか。
 試合後の男色ディーノ選手の言葉にまた泣き、さらに記念撮影で秋山さんがリングに上がってきた時の大石さんの号泣には、夫婦で貰い泣きのレベルを超えて大泣き。



 ここ半年位の我が家のティッシュペーパー消費量の何割かは、DDT観戦によるものだと思う。
 次からはタオルを用意しよう。


 好きなものを応援出来る暮らしは、最高だ。


 さぁ明日も頑張ろう。自分は自分の仕事を。



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