地元の旬の魚は、美味い。しかも、安い。
宮城に移住して以降、スーパーで「みやぎ水産の日」というのぼりを目にすることがあった
実は、宮城に引っ越してきたばかりの頃は、この取り組みを知らなかった。だから、こののぼりを目にしても、それが立てられているその日が毎月第3水曜日だったことにすら気づいていなかった(申し訳ない)。
魚好きなので、移住直後からほぼ毎日何かしらの魚を食べていたが、買う魚の種類は基本的にお値段優先。値引きシール最優先。
「この魚を買いに行こう」と事前に計画して買い物に行くことはまれで、買い物に行ったお店で見つけた「お手頃価格になっていて、美味しそうな魚」を買ってきて食べるのが日常だった。
けれど、そんなふうに値段最優先で買ってきたお魚に「美味しくない」と感じた魚は無かった。
大げさでなく、全く無かった。
むしろ「あまり知らない魚だったけど、とりあえず安いから買ってきて食べてみたら、めちゃめちゃ美味しくてビックリした」という魚が多数。
もちろん、宮城県や東北地域で生まれ育った方々にとってはお馴染みの魚ばかりだったのだろうが、これまでにこちらのnoteでご紹介してきた「イシモチ」や「カナガシラ」も、県外出身の私が宮城に移住してきてはじめて見て「安いのに美味しくてビックリした」魚である。
「値引きされているのに、ビックリするほど美味しい魚」というのが、その時期が旬で、宮城県内でたくさんとれるからお買い得になっている魚なのだと気付いたのは、移住後、しばらく経ってからだった気がする。
「旬の食材=その時期にいちばん美味しい上に、手頃なお値段で食べられる地元の魚」だと気付いてからは、宮城や周辺県の旬の魚にも興味が出てきて、調べていく中で知ったのが、先ほどご紹介した「みやぎ水産の日」の取り組みである。
地元スーパー等では、この日に合わせてお魚の特売が催されることも多い。美味しい上に家計も大助かりで、嬉しいこと尽くしである。
ちなみに、先にリンクでご紹介した宮城県のホームページには、令和5年度のテーマ食材として下図が掲載されている。
また、同じく宮城県のホームページ内の「気仙沼水産漁港部だより」というページでは、上記の図にある旬のおすすめ食材を使ったレシピも紹介されている。
今月は、カキのレシピ。
宮城のカキでお試しいただきたいのはもちろんなのだが、国内の他の産地のカキでも、是非。
宮城県のこうした取り組みをきっかけに、全国各地で、海産物の消費が増えたら良いな、と思う。
*******
noteを見ていると、全国各地の自治体の方や生産者さん、あるいは飲食店の方々が、様々な取り組みをされているのが分かる。
地元食材の消費拡大のために、美味しさを伝えるのはもちろん、生産地の美しい景色や生産者さんたちの生き生きとした姿を伝えている方、そして食材を生かしたレシピの紹介等を積極的に行っている方、等々。
みんな、カッコいいなぁ、と思う。
それぞれのやり方で情報発信することで美味しさが広く伝われば、食べた人も幸せだし、生産する人も提供する人も幸せな筈。
私は魚好きの一般人の中の一人にすぎないけれど、こうして「こんな取り組みがされてますよ」「こんな美味しいものがありますよ」と伝えることで、何かしらお役に立てれば嬉しい。
だから、これからも、好きなものを食べて、「美味しかった!」という思いを書いてゆきたいと思う。
********
と、きれいにまとめたところで
本来ならカキの写真をアップしたいところなのだが、今回はもうひとつのおすすめ食材から、カレイを。
こちらも今が旬。宮城県産ダルマガレイ。
しかし、小ぶりとはいえ、こちらの価格は12匹で480円。
さすがに安すぎでは・・・と、漁師さんやカレイに申し訳なさを覚えつつも、即購入。
今回は頭とワタを取った状態で販売されていたので、洗ってペーパータオルで水気をよく切ってから軽く塩を振り、切れ目を入れて塩焼きに。
美味しかった!
フワフワで、旨味たっぷり。
小ぶりだったので、小骨も柔らかく、残さず美味しく頂いた。
なお、一度に食べきれるはずもない枚数だったので、食べきれなかった分は塩を振って少し置いた後に再度ペーパータオルで水気を軽くふいて、ジップロックに入れて空気をしっかり抜いて冷凍。
これでしばらく晩酌のつまみは安泰である。
結論は、タイトルのとおり。
地元の旬の魚は、美味い。しかも、安い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?