福島県産の天然鮎に人生初の踊り串を打つ
今夜の晩酌風景。
岩手県産ホヤ
福島県産の天然鮎の塩焼き
宮城県産の空芯菜の青森県産ニンニク炒め
ニンジンの子和え(地元スーパーのお惣菜)
夫の車のオイル交換に出かけた帰り、ちょっとお昼のお弁当でも買おうかと立ち寄ったのはお馴染みの「つかさ屋」。
手頃な価格のお弁当を買い物カゴに入れ、ついでに何か晩酌用の魚でもと鮮魚コーナーに足を運ぶ。
そこに並んでいたのは、福島県産の天然鮎だった。
体長は15センチ弱。同じ売り場に並んでいた他県産の養殖鮎より、サイズはかなり小ぶり。
しかし、さすが天然物とあってか、養殖の他県産より値段は若干お高め。
食べ応えを思えば他県産がお買い得だったのだが、福島の、それも天然の鮎を地元スーパーで買って食べられるというのも、また嬉しくありがたい。
今夜はこれだね、と、夫と無言の会話。
買い物カゴに入れ、一緒に瓶ビールなども買い求めて帰宅した。
早速、調理。
まずは、手に塩をまぶして鮎を揉み洗い。
洗い終えたらキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取る。
そして、串を打つ。
と、偉そうに書いてはいるが、これまで自宅居酒屋で食べてきた魚に串を打ったことなど一度も無い。
けれど、なんせ今夜目の前にあるのは、天然物の鮎である。
しかも、口から割り箸を突っ込んで焼くのは躊躇われる小さなもの。これはやはり、踊り串ではないか。
というわけで、ネットで打ち方を検索し、人生初の串打ちチャレンジ。
しかし、これが、なかなか難しい。
口から串を入れエラから出すのは簡単なのだが、そこから身に串を刺そうにも、天然物ゆえしっかり硬い皮にはなかなか串が刺さらないのだ。
苦闘すること数分。
やっとなんとか形に。
頭から串を打ち終えたら、塩を振る。
頭と尾は、振るというよりまぶすように念入りに。そして、全体にはささっと、満遍なく。
ここまでで、やっと下ごしらえ終了である。
鮎の下ごしらえを始めるタイミングで火をつけておいたグリルに、下ごしらえの串打ちを終えた鮎を入れ、中火で焼く。途中、返すこと2回。
じっくり火を通しカリカリに焼きめがつけば、天然鮎の塩焼きの出来上がり。
「うわぁ、美味ぇぇぇっ!」
ひと口食べて、夫が言う。
魚ならなんでも大好きな我が夫ではあるが、鮎に関しては、また特別。夫は某有名野外フェスの会場で焼きたての美味しい塩焼きを毎年食べていたという経歴を持つ上、ソロキャンプがブームになるはるか前から一人でのキャンプを趣味とし、東北各地でその土地ならではの美味しい鮎を手に入れては焼きたての極上の美味しさをたくさん体験してきているのだ。
そんな夫が、大絶賛。
そのくらい美味しかった。
小ぶりではあるのだが、味は最高。ワタまで美味い。
焼いた私自身、ビックリの美味しさ。
今夜も至福の晩酌となった。
福島の海の幸は、古くから「常磐もの」と呼ばれ高値で取り引きされている。
しかし、海の魚だけでなく川魚もまた美味しいのだと、今回の鮎で実感した。
三陸の魚も美味いが、福島の魚もまた、美味い。
おススメです。