菜の花のペペロンチーノと、菜の花温麺
我が家では、災害時に備えてローリングストックとして買い置きしてある乾麺類の消費を兼ねて、夫婦揃って仕事が休みの日の朝食は麺類と決めている。
昨日は、買い置きしてあるスパゲティと唐辛子、ニンニクに今が旬の菜の花を加えて菜の花のペペロンチーノにしてみた。
今回は宮城県産の白菜の菜の花。雪菜の花より葉の緑色は薄いものの、甘味と独特の風味のある美味しさは変わらない。
ペペロンチーノはいつものようにフライパンひとつで作るリュウジさんのレシピ。加えた菜の花は、北海道にいた頃によく足を運んでいたスパゲティ専門店の味を思い出しながら別のフライパンで表面に軽く焼き目が付くくらいさっと炒めておいた。ペペロンチーノをお皿に盛り付けてから菜の花をのせ、フライパンに残ったニンニク入りのオリーブオイルをさっとかければ出来上がり。
夫にも大好評。
この時期ならではの美味しさ。やはりニンニクと菜の花は相性抜群である。
そして今日は、白石温麺(しろいしうーめん)に菜の花をトッピングしてみた。
白石温麺は、宮城県白石市に400年前から伝わる郷土料理。長さが10センチほどで短く食べやすい上に持ち運びやすいので、北海道に住んでいた頃は駅や空港でお土産によく買い求めていた。
宮城に移住してきてからは、近所のスーパーでいつも買い求めている。こちらでは素麺やひやむぎよりも一般的なのかも、と思うくらいどこでも売っている。
そして、美味しい。
奥州白石温麺協同組合のウェブサイトには、その歴史やレシピが詳しく紹介されている。
今回は、温かい温麺にさっと茹でた菜の花をトッピングしてみた。
「美味い!菜の花、合う!」
「美味しいね!」
鰹出汁にもよく合う美味しさ。
さらに
「これ、柚子胡椒もすんげぇ合う」
先日福島県の楢葉町と浪江町を訪れた際に道の駅なみえで買ってきた柚子胡椒を加えた夫が満面の笑みで言う。
ならばと私も真似してみたところ、これが本当に相性抜群。温かいお汁に入れるとゆずの香りが一層引き立ち、唐辛子の辛味も程よく一味や七味を加えた時とはまた違った爽やかな美味しさ。
これがまた菜の花にも合う。
いつものローリングストック消費が、思いがけず豊かな一日の始まりとなった。
旬の食材は、美味しい。
白石温麺も、小高と楢葉の柚子も、美味しい。