転石苔むさず
石川さゆりの「転がる石」を聞いた時
瞬時にいくつものことが頭をよぎりました。
まずは直訳のローリングストーン。
転石苔むさず。
ロックバンドのローリングストーンズ。
そして、ボブディランのライクアローリングストーン。
転石苔むさず
これはイギリスの古い諺で、忙しく動き回る風来坊は、責任にとらわれることはない、みたいな意味。
そしてもうひとつは、子供の頃から大好きだったアーティストからサインをもらった時添えてあった言葉。
「流れる水は腐らない」
これは、転石苔むさずと同じ意味の水バージョンで、日本人にはこっちの方がしっくりくるよね。
この曲、作詞は阿久悠!
作曲は杉本眞人。
んで、石川さゆりが歌うわけです。
かっこよ!!
リリースは2008年
みなさん2008年何してましたか?
わたしが1番石川さゆりさんにどハマりしていたのがこの頃。
あの頃、もっとコンサート行っておけばよかったよ!
この曲の歌詞にある
「どうせ転げて行くのなら親の知らない遠い場所」って、2008年当時はぐっときてました。
親の心配から離れて、もっと好き勝手に自分の人生を開いて行くんだという若かりし頃にありがちなあの感じ…
母になったあとは、親目線で聴いて「そげんこと言わんで近くで頑張ってくれよ…」と思っちゃう。
こんなふうに、音楽は自分の立ち位置、生き方の方向性で、感じ方が変わるのも面白いですよね。
この曲、杉本眞人さんのバージョンもYouTubeにあるので是非観にいってほしいです。
歌声が男性であるだけで、また世界が広がって味わい深いのよ!
この曲は、とにかくかっこいい…
アレンジもリズムもメロディーも
演歌の思い切りの良さ、見栄を切るような
シャッキリした覚悟が見えるようです。
色んな歌いまわしをして、楽しんで歌うのも面白いよね。