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#35 英単語狩りで狩猟民族の本能を呼び覚ましたら、あとは腹の底から料理の名前を叫んで待つだけ it's my soul 。

【35日目】シンガポール駐妻(専業主婦に限る)の英単語は、自分の使いたい単語を和英辞典やシングリッシュ辞典を使って収集するのがベスト。市販の英単語集は、英米語のエリート先生が作っているのでポイントが違ってて楽しくないし、シンガポール人に通じないことも多い。【本帰国まであと65日】

 英語学習については、これがベストという結論を出すのはナンセンスである。

 語学センスや、目標とするレベル、勉強に投資できる時間やお金も、それぞれ違う。

 しかし、シンガポールで暮らしてきて、はっきりと言えることは、単語を知らないと話にならないということだ。

 女の価値は(愛してくれる)男の数、英語の価値は(使いたい範囲の)単語の数。

 そして、単語のインプットは自分一人で地道にやるしかない、ということである。

 ゼロの状態から、会話でインプットしようとする人がたまにいるけど、相手や周りにとっては迷惑でしかない。

 言語交換のサークルや、英会話クラスなどで、最初の段階で「厄介者」のレッテルを貼られると、いまはSNSで情報が廻るので、取り返すのが難しいのだ。

 とりあえず、シンガポールで専業主婦メインで、お子さんを通したお付き合いや趣味などで外国人と交流を持っていこうとするのであれば、和英辞書に目を通すのがおススメだ。

 太字や赤くなっているものだけ、ざっと見るだけでもいい。

 そして、個人的に必要だと思う単語が連鎖的に浮かんでくるだろうから、それをチェックする。

 狩りの本能が目覚める、尊い瞬間をぜひお楽しみください。


 インプットは「筋肉記憶」(マッスルメモリー)と呼ばれる、書くor話すという筋肉を動かす行為が伴わないと定着しないそうだ。

 これはハーバード大学とジュリアード大学院を首席卒業している日本人女性が話していたことなので、間違いない。

 黙って目を通すとか、耳で聞くとかは、定着がむずかしいそうだ。

 定着せずに忘れるのであれば、まったくやらないのとほぼ変わらないので、ここはしっかり頑張りたい。


 市販の単語集は、扱っている単語が難しいし、自分が使わない単語もいっぱい入っていて、無駄が多い。

 アカデミックな世界に住むエリート先生が作っているので、シンガポールの駐妻とは行動範囲が違い過ぎて、単語のチョイスがズレているのだ。

 ズレた単語集を受身の態度で学んでも、あまりためにはならない。

 少しのズレも許せない せこい人間になってるよと言われても、無駄なことはやりたくない。

 自分の意志で、自分の欲しい単語を嬉々として収集するから、和英辞書で学ぶのは定着すると思っている。

 ちなみに、駐妻A単語集には

「老いらくの情事」(a romance in one's golden years)「延命治療」(life-prolonging treatment)「呪文」(an incantation)「誤爆」(an accidental bombing)「砂上の楼閣」(a house built on the sand)  「発情期」(the mating season)「小田原評定」(an endless discussion)

などの単語が並んでいる。

 「小田原評定? いつ使うの?」とあきれ顔の夫だったが、使うものは使うのだ。うるさいうるさい、黙っておれい、である。


 単語の管理は、暗記のアプリが便利なので、活用した。

良いものが次々に出ている。便利な世の中になったものだ。

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 基本的な単語が頭に入って、必要なときに出せるようになれば、シンガポールの日常生活で困ることは、まずないと思う。

 シングリッシュに興味があるなら、シングリッシュ辞典や本を一冊買ってきて、眺めてみるだけで十分だろう。

 シングリッシュネイティブの友人知人が出来れば、自然と話せるようにはなる。

 

 ところで、どこかのブログで読んだのだが、

「日本人の英語が通じないのは、声が小さいから聞こえていないのであって、通じていないわけではない」のだそうだ。

 やっぱり。おかしいと思っていたのだ。

 日本人の英語だけが通じない訳がない。

 他の非英語圏の人の英語だって、発音も文法も、ネイティブのものとはまったく違う。

 中国ならチングリッシュ、日本ならジャングリッシュ、マレーシアならマングリッシュなどと呼ばれ、それぞれが特徴を持っている。

 それなのに、日本人の英語は発音がダメだとか、文法がどうだとか、英語屋さんがうるさいのである。

 英語を使って他の仕事をすることが出来なくて、英語を教えることしか選べなかった英語専門家が、同じ日本人を見下して、何を言っているんだいという話である。

 SONY創業者の盛田昭夫氏の英語を聞いてみろと言いたい。

 きれいな英語とは言いがたいが、外国人達は食い入るように彼の話を聞いているではないか。

 マイケル・ジャクソン氏とは大親友だったし、あのスティーブ・ジョブズ氏だって、盛田昭夫氏には一目も二目も置いていた。

 盛田氏の英語が通じていなかったわけがないのだ。


 それはさておき、日本人の英語は声が小さいから聞こえていないだけだと知ってから、テンションマックスのシンガポーリアンのおばちゃんのように、腹の底から声を出して、とにかくデカい声で話すようにした。

「日本人の英語はいつもわからなくて困るのに、キミの英語はすぐにわかったよ。初めてだ。すごくいいね!」

とMRTの係員や、ホーカーのおっちゃんおばちゃんに誉められるようになった。

 とにかく、デカい声で話す。出来れば、自信満々で。

 これさえ出来れば、駐妻さんが英語で苦労することは、絶対にないと言い切れる。

 これが出来るようになるように、単語コレクションを増やしておくことをおすすめしたい。  

 やっぱり、単語がわからないと、自信も何もないので。

 

 

 

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