【映画】天使にラブ・ソングを
英題は「Sister Act」ということで。
奉仕活動、みたいなことでしょうか。
こういう完璧な脚本機能+αみたいなものがあると
僕はもう魔法なんじゃないかと思ってしまう。
脚本の完璧さでいうと
冒頭で
放蕩な主人公と婦長の対立まで15分かからず、
ミッドポイントは
主人公が教会に残りたいと思い始める所。
でも具体的にどこだ?
奉仕活動でテレビに映る
テレビを悪役が見そうになるがみない
ローマ法王前でのコンサートが逆に危機になる
という形でミッドポイントを分割して
ゴールへの価値を逆転させているともいえるが
実際主人公の居場所がばれるのは
刑事の同僚の裏切りからだからな。
裏切りを転とした
起承転結に近い構成なのかもしれない。
なので段階的なミッドポイントを経て
転につなぐ、という形か。
関係形成ってのは脚本では難しいからな。
ドラマのスピードはあえて落として、
こっちのほうがいいのかもな。
ラストは
事件が片付いて最後のコーラス。
コーラスの素晴らしさが+αの部分であり、
脚本だけを端正に、ということであれば
事件の解決がラストになる。
でも本作では当然コーラスが主役として
カーテンコールを行うわけだけど。
コーラスが先か?
脚本が先か?
という議論にもなりそうだけど
これは当然コーラスでしょう。
讃美歌をR&Bにするというアイデアは
どう考えたって最高の発明なのだから。