回答拒否宙域(カイトウキョヒチュウイキ)
はじめに
お台場のあたりで、回答を控える記者会見が開かれたとのこと。30回ほど控えたそうです。記者会見の様子は静止画のみ。是非はともかく、なぜかとてもシュールに感じたので、試しに「回答を控える…」を直立不動で連続30回つぶやいてみると(もちろん自分の部屋で)、微かな地響きのような文字列が、断続的に、頭に浮かび始めました。それらをつなぎ合わせたのが以下となります。
ヘッダー写真は、共同通信ウェブサイトより拝借したものです。
回答拒否宙域
グゴゴ…ググ…グ、グ……
静止画は、拒否の宇宙(コスモス)。
イメシロキ…ゴーン、カゼミナ。
繰り返すは「カク…イ」音波の迷路、
退行…ヿ(くす)ーィㇰゥ、ねじれる意味素。
ヌラリヌラリ、虚無を溶かす水泡(あわ)。
螺旋階段は崩れ、崩壊階段(デカダンス)。
返信不能のアンテナは、
虚数時間(イマジナリータイム)を漂流する。
イカリアミは、カラ、の約束(タルトゥー)、
…マナ、ノ、ウデ…カケタヨ…
回答は、禁じられた遊び(アサイラム)。
拒絶という名の銀河系。
オォン、ンァン…
ソォル(宇宙塩)、サリワ、オイナシ。
無色透明の拒否権限(アブソルートゼロ)。
全てを洗い流す、虚無(ゼロ)の、アサ。
だからこそ、無音。
その静寂にこそ、
反響する、魂(プシケ)の咆哮(クラーケン)。
カキョゥー……アキサカサマ……ア。
あとがき
「回答を控える」を30回&「静止画」、をイメージして、そこから連想を広げていったら、こういう、ちょっと不思議な言葉が並ぶことになりました。ところどころ変な音が入ったりしてますが、これは、その、うまく言えないんですけど、拒絶された時の心の動きみたいなものを表現したくて、少し実験的に使ってみたところです。ですので、とくに意味とか、そういうのは…まあ、あんまり、深く考えなくても良いのかな、と…そうですね、感じてもらえれば、それだけで嬉しいです。