寄せ植えが消えた理由
いつもお世話になっている、とあるお店。
小さな経営スタイルで、私の植物好きを買ってくれているため、周りの草刈りや、花壇の手入れなどを任されている。
私の趣味の一貫と、手が行き届かない店主のニーズをマッチングさせたワーク。
報酬などはなく、むしろ「手入れをさせてもらっている」ということそのものが、私にとっての報酬であるため、休みの日にせっせと管理をしていても、全く苦痛でもなく、むしろ楽しい時間だ。
周りから見れば、タダ働きで奴隷のようにやらされているように見えるが、実はそうでもない特殊な私の趣味となっている。
毎日のように何かをやるわけではなく、季節の変わり目などに管理としての手入れをする程度で、大変な作業なわけでもない。
９月の上旬頃、朝早くに連絡があり、呼び出された。
行ってみると、店舗入口に置いていた寄せ植えがなくなっていた。
初夏に私がお気に入りのものを適当に選び、ピーク時にはキレイに満開になるように仕掛けていたもの。
他にも、脇に置いていた小さめの寄せ植えも消えていた。
色んな植物を、色んな置き方で設置していた店舗入口の中でも、一番目立つようにしていたものだったから、なくなっていたことにはすぐに気付いた。
これは何事なのか？
店主が話す
「お前が植えてたアレとアレ」
「実はな・・・」
「昨日、お客さんがどうしても欲しいって、買っていったんだわ」
何だって～！！！
店主からお金を渡され、決して高額ではないけど、まあそれなりにしっかりした金額で売れたようだった。
「やったなお前」
「次も頼むぞ」
店主から笑顔でそう言われた。
さすがに私もこの出来事には驚いてしまった。
消えていたのを見た時には、「盗まれた？」「風で飛んでった？」とか考えてしまったけども、まさか気に入って買ってくれるお客さんがいたなんて。
これまで、物販というものには携わったことはなかったけども、驚いたと同時に、正直とても嬉しい出来事だった。
これにより、もちろん私のガーデニングへの情熱も再燃し始めた。
それと同時に、筋トレや断捨離など、あらゆるモチベーションブーストとなった。
というわけで、今からはまた、秋冬から春に向けての寄せ植え作りを楽しんでいこうと思う。
もちろん、断捨離と筋トレも忘れずに取り組み、上手くいくことだけが上手くいくのだと信じて、それ以外は削ぎ落としてもいいだろうから、シンプルな生き方を目指していきたい。
寄せ植えが消えたのは、欲しい人が現れて買ってくれたから、というお話でした。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
善き人生を、祈っています。