水戸黄門と助さん格さん
たまに染みる歌に「あゝ人生に涙あり」がある
生まれ故郷水戸の、徳川光圀を題材にした
ドラマ「水戸黄門」の主題歌だ。
当時は月曜の8時にTBSでやっていた気がする。
そんな子供の頃だからその時間はドラえもんを見ていたことしか覚えていない。つけたとしても、古めかしい服を着た人たちが、なにやらやっている、泥とか砂とかそういう描写とか、湯けむりに古めかしい髪型をした女の人が入っていることくらいしか覚えていない。
しかし、この歌は妙に耳に残る。親も口ずさんでいた気がする。「じ〜んせいらくありゃ」と「じ〜ん」が本当に「じ〜ん」と太い男の声で響くので妙に耳に残る。
そのうち水戸黄門は打ち切りになって、「ああテレビも変わるな」と水戸の人たちやお茶の間の声が取り上げられた。そのうち、水戸黄門というドラマがあったことは記憶の片隅に忘れ去られてしまう。
いつしか、この歌を検索して聞いている
杉良太郎
だれだかわからない多分昔の超有名な歌手
里見浩太朗
水戸黄門はこの人だけど歌ってるんじゃないのね、と
で、この曲が作られたのが日本の成長期、1978くらいで第一シーズンからずっと変わっていない
きっとそんな時代だから
「競争」が強く意識された時だったと思う
きっと、
追いつけ追い越せで
熱心な日本社会と
流れても生きていけそうな豊かさが並行して
きっと今と同じくらいせっせと生きていて
せっせと流れていた時代だったのだと思う
別に流されたって生きていける今に、なんで聞くのかって理由がある気がする、と。
別に信念なんかなくたって流れて笑って生きていけそうな時代になぜ聞くのかと。
まあまあ、名曲は今日も名曲なのですわ。
生まれ故郷だからとて、あまり知らなかった水戸黄門。碑文が水戸駅北口にあり、それを紹介する。
水戸黄門で知られる徳川光圀は江戸幕府を開いた徳川家康の孫にあたり御三家水戸藩の第二代藩主である
藩政では人間尊重の立場に立ち 常に庶民に対する思いやりの心を忘れず また大日本史の編纂や文化財の保護に意を用いるなど大胆な文化行政によって平和時の英雄とも評された
明治以降光圀を主役とする諸国漫遊記の類が創作されたのはこうした光圀の心を汲みとったものであろう
黄門というのは昔朝廷から任命された中納言のことである
その中納言は他に何人もいるのに水戸黄門といえば光圀を指すようになったのはそれだけ光圀が天下に有名だったからである
お供の助さん格さんは佐々介三郎 安積覚兵衛がそのモデルといわれ共に大日本史編さんに尽力した学者である
三人がそろって旅したことはないが光圀の命で介三郎らが史料収集のため全国を旅しているのでそれが漫遊物語に発展したのであろう
この度水戸駅北口再開発を記念して光圀誕生の地に隣接する水戸駅前にこの像を建立するものである
中央が水戸黄門左が助さん右が格さんをイメージしている
制作 小森邦夫 撰文 瀬谷義彦 題字 北條蘭徑
平成5年(一九九三年)二月建立 水戸市
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