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あなたの体の細胞の90%以上は『人間ではない』

「あなたの体の細胞の90%以上は『人間ではない』」という話は、私たちの体内に共生する微生物(主に腸内細菌)についての驚くべき事実です。以下に詳しく説明します!


1. 「人間ではない細胞」とは何か?

  • 微生物の定義
     微生物とは、細菌、ウイルス、真菌など、私たちの目には見えない小さな生物です。

  • ヒトの体と微生物の関係
     私たちの体内や表面(特に腸、皮膚、口腔など)には数兆もの微生物が住んでいます。この微生物の集まりは「マイクロバイオーム(Microbiome)」と呼ばれます。


2. 数の比較:人間細胞 vs 微生物細胞

  • 人間の細胞の数
     成人の体はおよそ37兆個の細胞で構成されています。

  • 微生物細胞の数
     以前の研究では、人間の体に存在する微生物の数は約100兆個と推定されていました。しかし最近の研究では、微生物細胞の数は約39兆個で、人間の細胞とほぼ1:1の割合であるとされています。

  • 重さ
     微生物の総重量は約1~2キログラム程度で、脳の重さと同じくらいです。


3. 微生物が果たす役割

これらの微生物は単なる「寄生者」ではなく、私たちの健康を支える重要な存在です。

  • 腸内細菌

    • 消化を助ける(特に食物繊維や難消化性成分の分解)。

    • 必要なビタミン(ビタミンB群やビタミンKなど)を合成。

    • 病原菌から体を守るバリアの役割を果たす。

    • 免疫システムの調整を行う。

    • 精神状態に影響(腸と脳は「腸脳相関」として密接に関わっています)。

  • 皮膚の微生物

    • 病原菌の侵入を防ぎ、皮膚の健康を維持。

  • 口腔内の微生物

    • 口腔内環境を整え、歯や歯茎の健康を守る。


4. 「人間らしさ」にどう影響するのか?

  • 健康
     腸内細菌のバランスが崩れると、肥満、アレルギー、糖尿病、自閉症スペクトラム障害、うつ病などのリスクが増加すると言われています。

  • 免疫機能
     微生物が免疫細胞と協力して、感染症に対する防御力を高めます。

  • 個性の一部
     微生物の組成は個人ごとに異なり、それが体臭や消化能力、病気への耐性などの違いを生み出します。


5. これが「人間ではない」という意味

実際には、体内に住む微生物は「私たちの一部」と言っても過言ではありません。これらが人間の細胞数を上回ることで、「私たちは人間だけでできているわけではない」という見方ができます。


6. ユニークな視点:歩くエコシステム

私たちの体は単独の存在ではなく、無数の生命体の集合体であり、1つの小さな「エコシステム」そのものと言えます。この視点から、自分の体をもっと大切に思えるきっかけになるかもしれません。



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