癒やしとは。無心になること?/Mr Doodle
楽しく動画をアップしているつもりでも、行き詰まることはある。
よくある。
周囲に仲間がいればまだ気が紛れるのだろうけど、完全ぼっちで作業をしているものだから、考えはじめるときりが無い。
「さすがにこのままではいけないな」
とYouTuber歴3年あたりで思いいたった。
『そうだ 京都、行こう』
ではないけれど
「そうだ、趣味を持とう」
と考えた。趣味で癒やされようと思ったのだ。
セオリー通りに行くならば、こういう時は動画とは正反対のこと、体を動かすこと、人に会うこと、見知らぬ場所に行くこと、あるいはお気に入りの雑貨店巡りとか。とにかく家から出て何かをするべきなのだろう。
けれども根っからのインドア派の私にとって、体を動かしたり、旅行にいったりすることは、それはそれで意外とストレスになったりする(雑貨店巡りは別)。
癒やされようとしているのに、別のストレスを抱え込むのは絶対に違う。
というわけで。
考えに考えて、絵を描いてみることにした(もちろん素人レベル)。
けれども。
趣味なんていうものは、自然発生的に湧き上がって来るのが本当で、あれこれ考えたあげくに手にしたものは、やはりどこかしっくり来ない。
最初のうちこそ、真っ白な紙に絵具を塗るのが楽しくて、ひたすら無心で筆を動かしていたけれど、そこからちょっとだけ余裕が生まれた途端、邪念にまみれてしまった。
もう少し上手く描きたいな。
こう思ってしまった瞬間に「無」の心は私の中からすーっと消えた。
今でも時々 絵は描いているけれど「色のバランスがちょっと」とか「ここの余白はいらなかったかも」とか考えるたびに「無」であろうとする私の心は、容赦なく現実に引き戻される。
なんか、難しいな。
無心になりたいだけなのに。
それでも絵を描くこと自体は好きだから、何か上手く行く方法はないかな、と思っていた時に、Mr Doodle(ミスター ドゥードゥル)というイギリスの若手のアーティストのことを知った。
すっごい楽しそうに絵を描いている。というか、もはや変人(いい意味で)。
絵のことしか頭にないんじゃないかと思えるほどの熱量で、ひたすら絵を描き続けている。
もちろんご本人の心の中はわからない。
いつも同じような画風ばかりで飽きちゃったよ、って思ってないとも限らない。
ブランドとタイアップしたのはいいけれど、縛りがきつくてやんなっちゃうよ、とかね。
たぶん思う時もあるんだろうな。人間だもの。
けれど、そうであったとしても、だ。
私のイメージする「無心に絵を描く」姿をまさに具現化しているのがこのMr Doodleなのだ。
何かに集中したい。
集中して無心になりたい。
無心になって癒やされたい。
言葉にするとたったこれだけのことなのに、いざ実行しようとすると、その道のりのなんと険しいことだろう。
実を言うと、このnoteも
「ひょっとしたら癒やしになったりしないかな」
と軽い気持ちで始めたのだけれども、近頃では何を書けばいいんだろう?状態になっていて、うんうんうなっている。
ちっとも癒やしになっていない。
癒やしマスターへの道は遠い。