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ドラマ「高校教師」〜2作目が駄作と言われる理由



野島伸司さんのドラマで
強烈に覚えているのは
「この世の果て」
私が思う名作中の名作。



あまりにも暴力的で
もう再放送されないのではないかな。

PTAからやっつけられる脚本。

野島伸司さんの根底にあるのは
人間の孤独とクソ性だと
思います。

愛に飢えて、
人と自分を傷つけ、
人に依存して、
地を這うように生きて
血を吸うように生きる。

そんな人間を描きたくて描きたくて
ドラマを作る人なんじゃないかと。

でも、
このご時世でそんなドラマ作れないよね。

だから、
素晴らしい人材は、
日本の潮流から外れていく。


・・・・・

TVerで見ていますが

主演がひどい。
野島伸司の世界観をぶち壊し。

だから、2作目はだめだと言われる。

登場人物たちはみなだめ人間なんです。
クズなんです。
上戸彩もソニンもみんなみんな。

太宰治が天才である一方で
クズなのと同様に。

だからこそ、
人は何かを感じることができるんです。
感じたいんです。


なのに、なのに、
主演の人がクズを演じきれない。

好感度を落とすことが怖いんですか?

人は人生に徹底的に絶望した時
髪を気にしますか?
シワひとつないワイシャツを着ることができますか?

もしできたとしても
ドラマではそこをちゃんとやらないといけない。

セリフも表現も大事だけど
まずは外側から見せて欲しいんです。

このドラマから何も伝わらない。

クズもクソも絶望も孤独も何も伝わらない。

主人公の教師の
破綻と、そこからの救いが伝わらない。


唯一、推しさんだけが
素晴らしい演技を見せてくれてるから
救われます。

"ガラスの目"を
演じる人は他にいますか?
臆病者の真の姿を演じられる人はいますか?

いません。
今の日本にはいません。

だから、彼が今のドラマ界にいないことが
本当に心から悔しい。

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