ドラマ「相棒」season11〜即身仏
平日夕方の再放送でも結構な視聴率がとれるという
オバケ番組「相棒」
主人公の杉下右京(水谷豊)の歴代相棒は4人いますが、
カイトくん(成宮寛貴)シーズンが一番好きです。
とは言っても、他の相棒はほぼ見ていないのですが、、。
カイトくんが初登場するseason11は
彼の青臭さと正義感ゆえの猪突猛進さが楽しめる。
ふたりのコミカルな芝居で笑える場面も多いです。
このシーズン中で私が1番好きなのは
9話「森の中」10話「猛き祈り」。
2話完結ものです。
名優 山本学さんがゲスト出演。
相棒のゲストって名優ぞろいで、そこも見どころのひとつ。
ひとりできのこ狩りに出かけたカイトくんが、何者かにボッコボコにされ、
瀕死の重体に、、。
(カイトくんは料理男子で、恋人のえっちゃん(真飛聖)にきのこ鍋を作ってあげたいという思いでキノコ狩りに行くという、優しい一面が垣間見れます。)
物語のキーポイントになるのが即身仏。
これを見るまで即身仏のことを知りませんでした。
即身仏(そくしんぶつ)は、主に日本の仏教(民間信仰)に見られる僧侶のミイラのこと。wiki
人が生きたまま土中に入り、鈴を鳴らし続ける。
竹筒で外界から空気を取り込む。
鈴が鳴らなくなったら、死を意味する。
そして、関係者によって掘り起こされ、祀られる。
余談ですが、村上春樹の「騎士団長殺し」にも
即身仏の話が出てきます。
即身仏を手助けすることは、
現代の法律では、自殺ほう助罪や死体遺棄罪等に問われるため、
事実上不可能です。
それにしても、生きたまま地下に、、というのは、想像を絶しますね。
自分がそういう状況になったら、、と考えると、
うーん、たぶん死ぬ前に発狂するでしょう。
人間にとって一番つらいのは、
死ぬことより、外界との接点のない場所に閉じ込められることだと
聞いたことがあります。
それを、自らやろうとするのですから、
人間の考えることはぶっとんでますね。
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日本のどこかで、もしも即身仏になろうとしている人がいるとしたら、、、
それを手助けしている人たちがいたら、、、
という発想がドラマ制作の根底にあるのでしょうか。
ドラマを見る楽しさは、
ただ楽しいとか、泣けるとかだけじゃなく、
未知のことを知ることができる、、
こういう部分にもありますね。
カイトくんはほぼベッドに寝ていて出番は少ないですが、
カイトくんとえっちゃんとのなれそめが語られたり
重体のカイトくんを見舞いにもこない
父 甲斐峯秋(石坂浩二)の冷たさが露呈したりと、
カイトくんのことをより理解したい方には必見回だと思います。
また、終盤でカイトくんが幽霊を見るのですが
このシーズン中、幽霊がちょっとしたキーワードになっています。