個人通信”Simple Dreams”1404号
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個人通信"Simple Dreams" 1404号
2025.1.12
石川 晋
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ぼくのnoteは1号だけの購入だと500円。月に4号は出ますが、月刊購読なら100円。どうぞ、単体ではなく月単位で購入してみてください、すぐ辞めてもいいですから、8号くらい(2ヶ月くらい)まとめて流れで読んでほしいなあと思っています。
今回は、1月6日(月)から1月12日(日)までの期間。
ビッグイシュー。
久しぶりのM会。
和歌山の小学校。
徳島の小学校。
教室内適温問題。
『校内研究を育てる』を再読し、感動する。
ちょんせいこさんとの国語×ファシリテーション大阪
吉永かおりさんとの対話
ちょんせいこさんとの国語×ファシリテーション東京
次期のオンライン対話日程調整
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1月6日(月)雪
いつもの販売員と年始の挨拶を交わして、最新号のビッグイシューを購入した。昨年末に450円から500円に値上がりした。販売員は大変だと思う。以前は500円を渡して50円分はそのまま「釣りはいらない」方式にしていた。ぼくのようにしていた人は少なからずいたはずだもの。
今号のロングインタビューはカズオ•イシグロ。いつになくぬるいあまりおもしろくないインタビューだった。カズオ•イシグロがノーベル文学賞を受賞した時、日本の村上春樹推しは一様に落胆し、これで受賞は遠のいたと嘆いた。昨年ハン•ガンが受賞すると、今度は色んな人が、さらに若いアジア人、しかも女性の受賞で、村上春樹の受賞の可能性が無くなったね、などと言っている。
ぼくは村上春樹の受賞を期待しているわけではないが(ちなみにぼくの卒業論文は村上春樹だ)、彼の受賞の可能性は今後も十分あると思う。なぜならこの賞は、決して文学的な質だけで選ばれているわけじゃないことは明らかだから。突然ボブ•ディランに与えられたり(あれはまあ功労賞だね)する。少なくともパステルナークやソルジェニーツィン以後、文学賞もまた政治的問題や判断と切り離すことができなくなっているのは明らかなわけだしね。
地域バランスもジェンダーも考慮しているだろうが、裏を返せばそのくらい受賞の正当性自体があやふやだってことにもなる。そんなもんである。
カポーティ(もらってなかったかな)にせよ、ル・クレジオにせよ、多くの作家は、同時代性の象徴として、この賞をもらっているわけじゃない。ある時代を象徴した人として功労賞的にもらっている場合がほとんどだ。特に英語圏以外の作家の受賞については、川場康成や大江健三郎の受賞を引き合いに出すまでもなく、そもそもその正当性も微妙なものである。
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