406_ AIで推薦入試を合格に導く!教育現場で使える即効性の高い指導法
人生に感謝を。シンパクト和 です。
最近、AIツールを活用した学びが教育現場で重要性を増しています。特にChatGPTによるプロンプトの工夫とこれまでの指導の蓄積を活かして、生徒一人ひとりの考えを引き出し、推薦入試のサポートをしています。生徒の興味に寄り添いながら、具体的なビジョンを言語化する過程で、生成AIが大きな力を発揮します。この記事では、AIを使った効果的な生徒指導の方法や実践的なステップを紹介します。
AIツールの活用と最近の学び
最近、私は学習時間の多くをAIツールの活用に費やしています。得た知識や技術は教育現場や自身の業務に非常に役立ち、実際の指導に次々と取り入れています。
重要なのは、「このツールをどの場面で活用できるか」を想像しながら、地道に学び続けることです。特にChatGPTは、プロンプトの使い方と実践経験が増えることで、使用場面が広がり、教育における応用の可能性も広がっていきます。
私の勤務する高校では、多くの生徒が総合型・推薦型入試での合格を目指しています。学年の約7割の生徒がこれらの入試方法に挑戦するため、一人で担当する生徒数が多く、その指導には時間と労力を要します。このような状況下で、生成AIと教育を組み合わせ、指導の質と時間効率の向上を両立させる取り組みを実践しています。
推薦入試指導における課題
総合型・推薦型入試を目指す生徒の中には、自分の考えを適切にまとめて相手に伝えることが苦手な生徒もいます。こうした生徒に対しては、効果的な問いかけを通じて彼らの考えを引き出す必要があります。推薦入試に挑戦するためには、自分のビジョンをしっかり持ち、それを言葉で表現する力が不可欠です。
本来であれば、生徒自身が自分の考えを自力で表現できることが望ましいですが、現在は一般入試の定員が減少し、総合型や推薦型の入試枠が増加しています。そのため、自分の考えをうまく言葉にできない生徒も、この入試制度を利用して進学を目指す必要が出てきています。そこで、私は今年度、AIツールを活用してこうした生徒のサポートに取り組んでいます。
生徒の状況と指導のポイント
今回の実践は、自分が何を学びたいか漠然と理解しているものの、具体的に大学でどのような研究をしたいかを言語化できていない生徒への指導過程です。推薦入試に合格するためには、自分の考えを的確に言葉にし、大学側に伝える力が求められます。
同じような状況に直面した先生方は、どのように生徒の考えを引き出していますか?効果的な方法や経験があれば、ぜひ共有していただけると嬉しいです。
生徒の考えを引き出し、志望理由をしっかり言語化するためには、効果的な問いかけやアドバイスが必要です。ここで私は、これまでの指導ノウハウの蓄積と生成AIの組み合わせを活用し、挑戦しています。
以下では、その具体的な方法を紹介します。
ChatGPT活用による指導方法
ステップ1
生徒の興味関心を聞き取り、ChatGPTでアイディア出し、壁打ち。
ステップ2
出てきた中で生徒のイメージに近い内容をピックアップして、さらにChatGPTにアドバイスを求める。
ステップ3
不明な点は、ダミーデータにし志望理由書のお手本作成用に必要な9項目を作成。#入力情報へは、ステップ2の出力をそのままコピペ。
ステップ4
出力された9項目を、志望理由書のお手本作成GPTsへ入力。
ステップ5
ディスカッションしながら出力したデータ一式をTeamsのクラスノートブックで生徒と共有。
生徒のイメージに近いお手本を示すことで、生徒は参考にしながら自分オリジナルの志望理由書の作成に取りかかれる。出力されたデータはあくまでも自分のアイディアを想像するためのヒントとすることとを伝える。
ステップ6
生徒は、クラスノートブックで出力されたアイディアをもとにして自力で続きを作成。最初は、手が進まなかった生徒も具体的なビジョンが見えることで自走できるようになります。
ビジョンがはっきりしている生徒は一瞬でお手本完成
自分の考えを短文で紹介しているGPTsへ入力すれば一瞬でお手本完成です。
まとめ
推薦入試に向けた生徒指導は、多くの挑戦を伴うものですが、AIツールを活用することで、その課題を乗り越える一助となると感じています。生徒一人ひとりが自分の未来について考え、それをしっかりと言葉にする手助けを、これからも続けていきたいと思います。同じ境遇の先生方とも知識や経験を共有し合いながら、より良い指導を目指していければ幸いです。
今回紹介してGPTsの紹介
使用してみた方は感想をくれると励みになります。また、今後の改善へのアイディアにします。
今回紹介のGPTsの内部プロンプト
下記の記事で紹介したプロンプトを元にしています。興味がある方は御覧ください。
生成AI × 教育 の取り組みがとても楽しい。
シンパクト和 でした。