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413_授業準備、まだ手作業?ChatGPTの画像読取り×解答生成革命

生成AIを業務に活用して業務効率化進めていますか?
シンパクト和です。

1. はじめに

2024年12月上旬、ChatGPT o1モデルに ファイルアップロード機能 が追加されました! これにより、これまで 別のモデルで画像をテキスト化する手間 を省き、より簡単に問題解説や授業準備を進めることができるようになりました。

以前紹介した記事で説明した方法と比べて、 このアップデートにより 手順が短縮 されます。特に、以下のような教育シーンで役立ちます。

  • 数学教員の授業準備

  • 面倒な問題の解説準備

  • 生徒の質問で解答のない問題への解説準備

文章と数式による説明だけでなく、グラフ・簡略図での説明も追加できます。
AIを活用することで、 「時間を短縮した、より分かりやすい授業準備・生徒対応」 が可能になります。
私は高校数学教員なので、高校数学を題材とした紹介です。
しかし、他校種、他教科へも活用可能ですのでご覧ください。



2. 無料ユーザー向けの代替手段

o1モデルは有料ユーザー向けの機能ですが、無料ユーザーでも代替手段を活用することで同様のフローを実現できます。

具体的には、

  • 問題の読取りを4oモデルで行う

  • 読み取った問題をGPTsのMath Solverへコピペして解答生成か、利用可能となったo3miniへコピペして解答生成

といった方法を取れば、o1なしでも利用可能です。

ただし、注意点として、

Math Solverだと、問題レベルにより誤答の可能性。適切な指摘で改善可能だが、有料版より手間がかかる。
無料版はプロジェクト機能非対応。チャットを分けたい場合はアーカイブを活用。
⚠ o3mini はReasonボタンを押して使用。

無料版でもChatGPTを活用して授業準備を進めることは十分可能ですので、ぜひ試してみてください!o3mini は性能が高いので高校生が扱う範囲では間違わないと思われオススメ。


3. 生成AIが変える教育現場の未来

AI技術の進化により、 教育の現場も変化を求められています。

例えば、文部科学省が公開した 「生成AI活用ガイドライン」 では、 AIを活用した教育の可能性と注意点が明確に示されています。
また、スタディポケットの生成AIチャット機能 を活用すれば、 教員がガイドラインの要点をすぐに把握し、 授業に取り入れやすくなるというメリットもあります。
さらに、OpenAIの教師向けトレーニングコースでは、授業準備の効率化や個別学習の強化を学ぶことができます。

教育現場が生成AIを取り入れることで、 生徒一人ひとりに最適な学びを提供する時代が、すでに来ています!
教員の方でこの記事をご覧の場合で、他職種での生成AI活用状況の広がりのスピードにピンとこない場合、YouTube動画で少しでも見てみることをお勧めします。自分の職場と比較してみてどう感じるでしょうか?


4. 手順紹介

これまでは、

  1. 画像を4oモデルでテキスト化

  2. o1mini か o1 にコピペして解答生成

  3. グラフ生成等必要な場合、2 の結果を4oモデルにコピペ

という手順が必要でした。
しかし、o1モデルの 画像読取り機能 を使えば、

画像をそのままo1へアップロード!
モデルを切り替えずに解答や解説を作成!

というシンプルな流れで完結できます。

「問題の画像で取り込むだけ」でAIが解説を生成してくれるので、 教員の負担を大幅に軽減!

「授業準備=時間がかかるもの」 という考えは、もう古いかもしれません。

ステップ1:プロジェクトを作成(有料版)

まず、新しいプロジェクトを作成しましょう。この機能を使うことで、複雑な問題でも整理しながら解決できます。プロジェクトのプラスマークをクリックして「数学問題解答」などのプロジェクトを作成します。

ステップ2:モデルをo1に設定&スクショをコピペ

モデルを「o1」に設定します。そして、スクリーンショット画像をコピペします。

画像と一緒にいれるプロンプト:
「画像を手動で読み取って文字起こしをして。 数式は数式として読み取って。」
送信後、問題が正確に読み取られているか、原文と照らし合わせて確認しましょう。
スクショを添付して「解答して」でもできます。私の場合、問題の読取りミスがないか確認してから送信するようにしています。

サンプル問題:東大数学2022より

ステップ3:高校生でもわかるように、解答して

「高校生でもわかるように、解答して」と送信。

途中計算はスクショしていません。

ステップ4. グラフや図の描画も自由自在!

モデルを「4o」に変更。o1モデルではこのブログ執筆時では対応していないと思われるためです。

スレッドはそのままでモデルのみ変更でよい

同じスレッド内で作業を進められる点が便利。
「説明をわかりやすくするためのグラフや図を生成。
フォントは添付ファイルで。」
を送信。
Googleフォント「NotoSansJP-Medium.ttf」を添付する理由は文字化けを防ぐためです。お好みのGoogleフォントを使用してください。

グラフは右上のマークでダウンロード、拡大表示可能

ちなみに、o1モデルのまま進めると「ASCIIアートでイメージ」でなんとかやってくれます😅

ここまでの工程で作成されたスレッドは、「数学教材」などと名前をつけたプロジェクトフォルダで一元管理できます。
私は、数学関連の内容はこのフォルダ内のスレッドでChatGPTとやりとりするようにして、結果はわかりやすいタイトルをつけて管理しています。
こうすることで再利用しやすいだけでなく、さらに続きでいつでもアレンジした利用ができます。


5. まとめ:教育でAIを活用しよう!

AIを活用すれば、

🎯 授業準備の時間を削減!
🎯 生徒の理解を深める解説を効率的に作成!
🎯 個別対応の強化で、より良い学習環境を提供!

「AIを使ってみたいけど、まだ踏み出せていない……」 という方も、まずは 本記事を参考に無料版で試してみませんか?
最新のAI技術を活用し、もっとラクに、もっと楽しく授業を準備しましょう!


6. あなたの意見を聞かせてください!

今回紹介した方法や、AIの教育現場での活用について、みなさんはどう考えますか?
生成AIの教育現場、業務への活用に対するご意見・ご感想を、ぜひコメント欄でシェアしてください!

ChatGPTと共創して、新しい働き方、教育スタイルをどんどん取り入れたい。
シンパクト和でした。



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