負の感情の増幅時に僕がすること
僕はときどき、自分に対して腹が立つことがあります。他人と比べてふがいないと感じたり、自分の思い描く理想と現実との落差を意識したりするときです。
現状、特に何か追い込まれたり、困窮しているいるわけでもないのに、というか、そういう余裕のない状況ではない時ほど、足らない部分を自爆的にフォーカスしてしまい、不満がどんどん膨らんでいくことがあります。
こうした状況にあるときは、他人は僕の中でこうした負の感情の発酵が起きていることには、気づかないと思います。表面的には負の感情を掻き立てるイベントは発生しておらず、僕も表に顕現させていませんので。
ただ、こうした「どうにもやるせない」「自分に対しふざけんなと思う感情」は、少なくない人が、持った経験があるのではないかと思います。
考えるに、負の感情が爆発する瞬間というのは、ある種の自己防衛反応でもあります。理想の自分に到達したいという願望が強いほど、現状とのギャップに耐えられなくなるのです。
ですが、負の感情に飲み込まれると、建設的な行動が取れなくなり、短絡的に何かに飛びつこうとしたり、刹那的な現実逃避に走ったりして、学びをやめてしまうので、自分をさらに追い詰めてしまう結果になります。
こうした時に僕が実践している対処法をいくつかご紹介します。
1.感情を言葉にして可視化する
感情が爆発しそうなときは、まず紙やスマホのメモに自分の気持ちをそのまま書き出します。「なぜこんなに腹が立っているのか」「何に対して不満を感じているのか」など、細かく言語化することで、自分の感情を客観視できるようになります。不思議なことに、感情を文字にすると、それだけで少し冷静になれることがあります。
2.感情を肯定して受け入れる
負の感情は悪いものだと思い込むのではなく、「こう感じるのは自然なことだ」と認めるようにします。自分を責めるのではなく、「今はこう感じているんだな」と冷静に観察します。感情は抑え込むほど大きくなりますが、認めてあげると徐々に和らいでいきます。ただ、ここに至る前に、まずは書いて落ち着かせる感じでしょうか。
3.小さな成功体験を積み重ねる
負の感情が生まれる原因の一つは、自分の足らない部分にばかり目を向けてしまうことにあると思います。そこで、日常生活の中で、小さな成功体験に意識的に目を向けたり、状況が悲観的なものでないことを再認識することで、認知を拡散させます。ただ、これは簡単ではないですね。自分の中で嵐が収まった時の、揺り戻し防止策といったところでしょうか。
4.身体を動かす
少し場所を変えて、軽いストレッチ、さらには深呼吸をするだけでも、心と体がリフレッシュされます。身体を動かすと、脳内のストレスホルモンが減少し、気持ちが軽くなる効果があるとされています。僕はスポーツをやっていないので、ここがうまく使えていません。
5.よかった探しをする
これは負の感情が増幅する前に、とにかく呪文のように、自分のこれまでの人生を肯定する要素を見出し、落ち込む心を引きずり上げる感じでしょうか。これも落ち込みはじめて勢いがついていると、その力で鎖が引きちぎられてしまう程度のものですが、落ち着いた心を引き上げるには、有効だと思います。
6.信頼できる人に話す
外に負の感情を出すことになるので、取り返しがつかない分、リスクの高い方法ですが、他人の力は大きいし、有難いので、頼れるものなら頼りたいものです。全部でなくても、一部でもその感情を引き取ってもらえると、負担は軽くなります。
完全な第三者相手に話しても、表面を滑る感じになりますし、身近過ぎる人は共鳴してしまったり、近いがゆえに相手の防御反応で攻撃を受けてしまうおそれがあるので、何となく僕のことを理解しているけど、基本的な立ち位置は第三者みたいな人が相手としては良いですね。
人生、どうしてもうまくいかないことがあり、それは心の奥底に負の感情の塊になって固着していて、時々悪さをしますが、そうした時は、これらの方法を実践しながら、日々の生活のなるべく多くの時間を、前向きに使えるようにしたいものです。