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ラスボスと意見交換して見えた協力の道

 昨日、ラスボスと目される人物とサシで会う機会がありました。

 会う前は正直、少し緊張していたんですが、結果的に前向きで建設的な意見交換ができて、とても有意義な時間を過ごせました。先方から会うことを求められたという経緯もあり、そこは決して悪いことにはならない、ぐらいには考えていたところ、終わってみれば思っていた以上に好首尾に終わりました。

 これまで、彼との間では、最終的に目指すところに大きな違いはないものの、物事の進め方について決定的なまでに考え方の相違がありました。

 実行部隊の責任者としては、彼の主張する、最終的に目指すところから逆算して作り上げるやり方は、基礎ができていない中で3階を作り始めるようなものであり、そもそも精緻な作業が最初から求められるうえ、
実効性の乏しいプロセスに初期のリソースを投入することは、限りある人的資源の有効活用として正しくはないという立場を取らざるを得ず、僕がゼロ回答を続けていたため、彼も思うに任せず、立ちはだかる壁として、ラスボスにならざるを得ない状況にあったのだと思います。

 とはいえ、こちらもラスボスとして手勢を送り込んでくる以上は、むやみに攻め込まれれば適時適切なリソースの配分ができなくなり、戦線全体を維持することが難しくなってきます。要は、ほかの仕事が回らなくということです。

 ただ、昨日の面談を通じて、互いの主張を少しずつ理解し合あうことで、お互いの間にたゆたっていた、根拠の乏しい不信感のようなものは、だいぶ解消されたような感触を得ました。

 まずは大同小異ということで、「前に進ませたい」という思いは同じであり、そのためにできることをやっていこうという姿勢が共有できたのは、とても良かったと感じています。

 あとの方法論のところは、最終系の部分は青写真としては用意しつつ、基礎固めからやっていくことで、理念と実務のすり合わせを、丁寧にやっていくことで、何とか協調体制で、進められるような気がしてきました。

 僕自身は実戦部隊の責任者として、局地的な状況のみならず、全体の戦況を伝え、余裕戦力はないため、どうしても必要なタイミングを見極めて戦力を投入しないと、難しいことを伝え、そうした個別の事情についても、一定の理解を得ました。

 その他、こちらが最終系として考えるかたちを、あくまでも個人的なアイデアとして伝え、相手は専門的な知見は僕を凌駕しているので、そこで全然ダメということはなく、しっかり整理することで、受け入れ可能というような感触も得られたことは、大きな前進だと感じています。

 今回学んだのは、先入観や誤解にとらわれることなく、まずは懐に飛び込み、率直に話し合うことが大事だということです。これは、これまでの人生でも、何度か経験してきたことではありますが、今回、あらためてこのことを知らされた思いです。

 もちろん、これで後は順風満帆というわけではなく、数年越しのプロジェクトであり、かつ手探りで物事を進める必要がある以上、今後もいろいろなことが起こるとは思います。

  ただ、ホットラインさえあれば、最低限の信頼感さえベースにあれば、ラスボスとは竜王のごとき関係になり、戦略的なパートナーとして、やっていける、少し牽強付会なところに落とし、前向きな気持ちで取り組んでいきます。

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