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相手はこちらの忙しさを考えてくれない

 どうも、現在、僕の抱えているコアの仕事が、周囲に刺激を与えずにおかないようで、これまで休止していたような案件が急に事態が動き、それに呼応して連鎖的に周辺が騒がしくなり、それに伴って、次々と新しい仕事が生み出されています。
 こうした、コア業務に連動した動きに加え、独立した案件も続々と舞い込んできており、最近は両手で抱えきれない状況になってきたため、通常の意思決定のステップを踏んでいる余裕はなく、意思決定の縦のラインを並列にならびかえて、同時並行で物事を進められるようにしています。
 飛び込んでくる仕事は多種多様なため、コアの仕事の応用でしのげるというわけでもなく、身体と心は一つしかなく、時間的制約というより、同時並行で物事を考えるだけの精神的なスタミナに制約があるため、何らかのかたちで、手を抜かないと回らないのが実情です。
 個々の案件は、僕にとっては数多ある中の一つなんですが、それぞれの案件に関わる当事者にとっては、他の案件のことなど正直どうでもよく、とにかく、自分の抱える案件を何とかしてほしいと、僕に求めてきます。
 このへんは、彼我の情報量の圧倒的な格差にも起因しています。相手は、案件のごく一部、表層しか理解していないので、簡単に物事が運ぶのではないかと考えているわけですが、結局、それぞれの案件には、長期間物事が動いていない案件ほど、そうせざるを得ない大きなボトルネックがあったり、より高い視座から見ると、そこはむやみに動かさない方が良いということもあります。
 ただ、そうした高い視座は、個別の案件の当事者にとって関係ないわけで、そこは何となく、それぞれの案件の当事者を丸め込みながら、沈静化させて、全体としての平衡状態を取り戻していく、そのうえで、本当に今やるべき、コアの仕事に注力できる環境をつくることが、今後のヤマ場に向けては重要です。
 相手はこちらの忙しさを考えてくれませんし、優先順位もわかってくれませんので、組織人として役回りを引き受けている僕の立場では、コントロールも限界があります。
 ただ、できれば、それぞれをバラバラに捉えて、脈絡なき対処療法に終始するのではなく、できるだけそうした案件の中に、共通の課題とか対処法を見出し、僕自身の次のビジネスのシーズに昇華させていく、そういう気持ちを持つことで、個々の案件を転じて、僕自身の弱った心を燃やす糧にしたいと思います。

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