おいしさを伝えるために視点を整える、基本の撮り方
はじめに
今回は、
被写体(料理・お菓子)の魅力を伝えるために
テーブルフォトで気を付けているポイント
の話です。
テーブルフォトが苦手な人に
「どうやって撮っているんですか?」
と聞かれることが多かったので
自分が意識しているポイントをまとめました。
テーブルフォトの難しさ
自分自身、
「どうすればおいしく撮れるのか?」
が永遠の悩みでした。
インスタの古い写真を見てもらえると
その跡が伺えます。
撮れども納得がいかない。。
より具体的に言い換えると、
被写体の魅力が伝わらない写真
になっているということです。
「どうすれば魅力が伝わるのか」
考え抜いて、数多く撮ってきて
自分がたどり着いた結論は、
被写体の魅力を伝えるためには、
自然な視線・視点になるように
「写真を整える」必要がある
ということでした。
視点が整った写真を撮ることが出来れば
どんな場所でも満足のいく写真が撮れます。
今では家は変わりましたが、
同じ意識でテーブルフォトを撮っています。
写真の要素を整えることで、
被写体の魅力に自然と目が行くような
魅力が伝わる写真を撮ることができます。
そこで今回は
テーブルフォトの入門編として、
整った写真を撮るために
自分がいつも意識している基本の型
をまとめました!
この基本の型を知っていれば、
おうちやカフェのように
限られた時間・スペースでも
手早く、整った「おいしさが伝わる写真」
を撮影をすることが出来ます。
整った写真を撮るために
気をつけているのはこの3つです。
それぞれ説明していきます。
さらに実例として、
限られたスペースで撮る実例パターン10個
もご紹介しています。
おうちやカフェで撮るときに
役に立つこと間違いなしです。
それでは順に見ていきましょう!
1. 構図は日の丸、水平、垂直を絶対に意識する
構図の基本はこの3つ。
目的は
「自然に見えるようにすること」です。
日の丸、水平、垂直。
意地でも、この3つは意識してください。
特に垂直は大事です。
お皿を撮ってみるとわかるんですが、
垂直が取れてないと歪みます。
この歪みは
ちょっとした違和感につながります。
あえて、違和感を感じさせたい。
そんな意図がある場合以外は
絶対に歪ませないこと
を意識しましょう。
見てもらいたいところを中心に。
とにかく、自然に見えるように。
これがいちばん大事です。
2. 明るさはやや暗めに撮って、編集で明るくする
明るさはこの3つを意識しましょう。
目的は仕上がりのきれいさですね。
白トビすると色の情報がなくなります。
編集ではどうにもならないので注意。
逆に暗くしすぎると
今度は画質が粗くなります。
室内は基本的に暗いので、
撮影時にちょうどいい明るさを目指すと
無理にシャッタースピードを落とすことに
なりがちです。
すると手ブレしてしまいます。
手ブレも編集では修正不可能です。
やや暗いを意識しましょう。
やや暗く撮って編集で明るくしていきます。
編集はモバイル版のLightroomがおすすめです。
撮影の設定がよくわからなければ、
オートモードで十分です。
自分で設定できるようになれば、
シャッタースピード優先モード
マニュアルモード
とステップアップしましょう。
3. 撮る角度は4パターン、シチュエーションで選ぶ
自由に撮るのも写真の楽しさだと思いますが、
テーブルフォトの場合、
撮る角度のパターンを決めています。
自分のパターンは、
90°、60°、30°、0°の4つです。
撮る目的がぼやけてしまうので、
はじめのうちはこの4つ以外はいりません。
それぞれ説明していきます!
90° 俯瞰は覗き込んでる視点
普段テーブルで食事をするときに
俯瞰で見ることは無いですよね。
背景が映らないので楽なんですが、
何も考えて撮ると
記録写真みたいになってしまいます。
俯瞰で撮る意味を見つけましょう。
自分の場合は、こんなイメージです。
60° やや前のめりなわくわくした感じ
カフェとかレストランで
めちゃ素敵な食事がサーブされたときを
思い浮かべてみてください。
こんな感じで前のめりになりませんか?
それが60°の視点です。
おいしそう!という感覚で
見てもらいたいときは60°を意識しています。
30° 椅子にゆったり座ってる視点、日常
30°は普段の食事にいちばん近い角度です。
自分は撮り慣れていませんが、
日常の食事風景を撮るときは
この角度がいちばんしっくりときます。
0° 水平に見る、そこには意志がある
水平に見ることも、
普段の食事ではなかなか無いですよね。
ということは
この角度で撮るときは
見せたいものがある、
何かしらの意図があるときに使います。
などなど。
以上のように、
シチュエーションを考えると
自然と撮る角度が決まります。
注意点 はじめは他の角度は無くて良い
必ず、90°、60°、30°、0°で撮りましょう。
この4つの角度を意識することが重要です!
ここで示した例以外でもいいので、
その角度で撮る意味を考えましょう。
余裕があれば全部撮るのが理想です。
実践 限られたスペースで撮るコツ 10選
賃貸暮らしのときは、ほんとに
おしゃれに撮れる場所がありませんでした。
なので、60cm×40cmぐらいの
大理石の板の上で撮っていました。
よくある?クッキー作ったり、
パン生地こねたりする板です。
(このサイズはよくあるわけではないか。。)
撮影スペースとしては極狭です。
なので、ダサくならないように
ひたすら試行錯誤しました。
そのときのテクニックをまとめておきます。
1 俯瞰で撮る
2 ギリギリ背景が入らない角度で撮る
3 水平に撮る
4 背景をぼかす
5 板のバリエーション
6 後ろにカーテン、布をかける
7 後ろにドライフラワーを置く
8 自撮りで撮る
9 しきつめる
10 手持ち撮影する
ぜひ、参考に工夫してみてください!
おまけ
Lightroomの編集のポイント
今回は編集方法は省略しますが、
この2点を気をつけてみてください。
①水平とトリミングの調整
撮る構図のときにどれだけ注意しても
絶対に傾いています。
これは断言できます笑
必ず編集で、最終調整しましょう。
②明るさの調整
暗めに撮ったので明るくします。
もしSNSにあげる場合は、
少し明るめにしましょう。
あとのパラメーターはお好みで。
プリセットを当ててみたり、
好みな感じになるように
すべてスライドさせてみてもいいでしょう。
これで完成です。
おわりに
このnoteに書いてあることを意識するだけで
手早く、整った写真を撮ることが出来ます。
写真の要素を整えて撮ることで、
被写体の魅力に自然と視線が集まります。
この基本の型をベースにして
自分だけの撮り方を見つけてみてください!
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