前世の記憶を持つ子どもたち―日本人の事例
はじめに
こんばんわ。サイモン心理大学です。
皆さんは生まれ変わりが存在すると言ったら信じますか?
もちろん、その真実はわかっていません。
ですが、世界のどこかでは、生まれ変わってきたという子どもが存在するのです。
自分の前世が誰でどのような最期を迎えたのかということされ話す子どもがいます。
そして、お母さんのもとに生まれた理由を話すこともあるのです。
さらには、生まれ変わる前、天国の女神様と会話したなんて話もあるのです。
真実かどうかは置いておいて、一度聞いてみたいとは思いませんか?
今回は、前世の記憶を持つ子どもをいくつか紹介し、
前世研究の専門家たちがどのように捉えているのか
そして、前世など存在しないという意見も紹介したいと思います。
そんなことをお話させていただきます。
事例:Aちゃん
今回の事例は前世研究を多くされている大門正幸先生の論文を引用させていただいております。
全文を閲覧したい方のために概要欄 (引用文献) にリンクを張っておきますので、ぜひご覧くださいませ。
Aちゃんは自分には前世の記憶があるような発言を多くするようになりました。
Aちゃんが「前世」について話し始めたのは、3才のころ。
母親はAちゃんの言葉の発達が遅いのではないかと心配していました。
ある日、そのことを知り合いに電話で相談していました。
電話を切った後、内容を聞いていたAちゃんが近づきこういいました。
3才児がもしもこういったらどう思いますか?
もしも英語を教えたなら、すぐに習得することができるんでしょうか。
また、Aちゃんの額には母斑があり、
と話しています。
Aちゃんの前世はヒンドゥー教であったため、額に赤いビンディをつけていたと話しています。
額の母斑については
と話しているとのことです。
前世の記憶を持つ子どもの中には、前世から現世に生まれ変わる前に、天国のような場所にいた記憶、中間生記憶を持つ子どもがいるのです。
さらに、母斑については、前世と何らかの因果関係を話す事例が多いそうです。
例えば、
Aちゃんは前世の家族をよく記憶している子でした。
両親と兄、姉の5人家族でした。
ちなみに犬の名前は、家族が通っていた占い師からとったそうです。
そんな詳細なことまで、想像で言えるのでしょうか。
Aちゃんはいくつか前世の絵を書いています。
気になる点は、描かれた人すべてにビンディが描かれているという点でした
ここでは表示できませんが、ぜひ概要欄からとんで見てみてください。
Aちゃんには恐怖症があります。
火がとても嫌いだというのです。
ある日、Aちゃんがテレビで住宅火災のニュースをみたときのことです。
母親がナケボの意味を聞くと「火」と答えたそうです。
後にAちゃんは火が怖い理由を話してくれたそうです。
嘆き悲しむ家族の様子についても母親に語ったそうです。
大門氏は、前世研究の第一人者:スティーブンソンを引用しこう説明しています。
Aちゃんもまた、非業の死を遂げた記憶を持つ子どもでした。
さらに、Aちゃんの前世の死には、亡くなった後の光景まで記憶されています。
スティーブンソンの引用にもあるように、前世の記憶を持つ子供たちは、悲しい最後がありました。
これも生まれ変わる理由の1つになりえるのでしょうか。
事実確認
大門氏はさらに、Aちゃんの言ったことが事実とどこまで合致しているのかを調査しています。
この事実と合致しているかという点は、前世研究において非常に重要な情報となります。
まずは家族の名前です。
「自分はラディと呼ばれていた」と言い方ともあっているような気がします。
以上が調査結果です。
皆さんはどう思うでしょうか。
想像でインドの一般的な名前を話すことでできるのでしょうか。
また、紹介していませんが、インドの神様についても、全てではありませんが、知っている神様がいくつかいたそうです。
「ナケボ!」の本当の意味はなんだったのでしょうか。
Dont’do (やめて!) を意味する「ナケロ!」だったのでしょうか。
それとも、過去生の最後の言葉だったのでしょうか。
Aちゃんの事例では、前世の記憶と中間生記憶をもっていました。
今の例では、偶然で片づけられることも多いかと思います。
また、過去に本当にいた人物かは特定されていません。
多くの疑問が残りますが、不思議なことが起きているのは確かなように私は感じます。
次の例は、お腹の中の記憶:胎内記憶、天国のような場所の記憶:中間生記憶を持つ事例です。
事例:Aiちゃん
Aiちゃんは、言葉を覚えるのがとても早い子でした。
8か月ほどから話始め、2才になったころには、まるで大人と話しているかのように、感じさせるほどでした。
母親が「お母さんのおなかの中ってどんなだった?」とAiちゃんに聞くと
そして、ある日、Aiちゃんは母親に
その数日後、気になった母親が検査してみると陽性だったのです。
お母さんのおなかの中には新しい命がいたのです。
なぜAiちゃんは母親のお腹の中がわかったのでしょうか。
お腹の様子が透視できるのでしょうか。
母親はAiちゃんがお腹の様子が見えたのかもしれないと考え、
「お腹の中になんか見えた?描いてみて」とお願いしました。
実際の絵は概要欄からぜひ見てみてください。20ページ。
Aiちゃんには、はっきりとあかちゃんが見えていたのです。
そうしてYちゃんが生まれました。
事例:Yちゃん
Yちゃんも前世の記憶、中間生記憶を持っていました。
Yちゃんが不思議なことを話したのは、6才のとき。
Aiちゃんとお母さんと3人が里帰りしたときのこと、
「大きな古時計」を口ずさみ始めた途端、Yちゃんは大きな声で泣きはじめ、こう話したそうです。
このとき、Yちゃんの過去の名前を言っています。
「まつはし ゆり」だったと後に話してくれたそうです。
地球に生まれてくるか迷ったとも話してくれました。
これは天国のような場所にずっといれるということなんでしょうか
母親に対して「お母さんはずっと神様に可愛がられてきた人だよ」と語ったそうです。
不思議に思った母親が「Yは神様に何と言って生まれてきたの?」と訊ねると
という返事したそうです。
これ以降Yちゃんは、「前のお母さんに会いたい」と泣きじゃくることが増えたそうです。
もちろん、前のお母さんが誰なのかはわかってはいません。
母親は「会いたいね、会いたいね」と慰めるしかなかったそうです。
Yちゃんが8才のとき、母に人生の助言をしたことがありました。
そのときの母親は気分が落ち込む出来事があり、悲しい表情をYちゃんは察したのかもしれません。
Yちゃんがお母さんにこう言ったのです。
これは母親が言われた言葉であり、驚いた母はすぐに携帯で録音したそうです。
とても重要な気がしたので、全文引用させていただきました。
皆さんにはYちゃんの語り、どのように感じたでしょうか。
まるで何かに乗っ取られているかのように、
まるで人生のすべてをしっているかのように、私には感じられました。
個人的には「自分の心と話ができた」というのが印象的です。
最後に、AiちゃんとYちゃんに母親が
と聞いたときのことを紹介させてください。
Aiちゃんは「覚えてない」と言いましたが
Yちゃんは紙に描いて母親に手渡したそうです。
実際の画像は使えませんが、簡単に再現したものをご覧ください。
みんなを絵やピアノで
幸せや自由に
生きることを教え
るためにきました。
神様のところから
考察
ここまで2つ前世の記憶を持つ子どもの話を聞いていただきました。
簡単には信じられないエピソードだったかもしれません。
あるいはただの偶然じゃないか
とも感じられるかもしれません。
前世というものがもし存在して、亡くなった後に天国のような場所にいくのでしょうか。
そして、
そしてここからは前世研究でどのようなことがわかっているのかをご紹介したいと思います。
前世研究では、前世には共通したパターンがあることがわかっています。
そして、前世の記憶が本当の前世ではなく、別の理由から語っているのではないかということを検討しています。
説明させていただきます。
後半につづきます。
―引用文献
Aちゃん
大門 正幸 (2012)「「過去生記憶」を持つ子供 一 インド人としての記憶を持つ日本人女児の事例一」人体科学21 − (1) 17−25
Aiちゃん、Yちゃん
大門 正幸 (2017)「誕生前・誕生時記憶を語る子供たち 日本における三つの事例」中部大学全学共通教育部紀要東 長人 (2007)「回想 イアン・ スティー ブンソン博士のこと」超 心理学研究 第12巻 第 1・2号
大門 正幸 (2023)「日本人としての過去生記憶を持つロシア人の再生型事例」人体科学 32-(1):25-33,2023
大門 正幸 (2018)「胎内記憶を語る子供の新たな調査方法」J. Intl. Soc. Life Info. Sci.Vol.36, No.2, September
批判的意見
大門 正幸 (2020)「「胎内記憶」とそれに関連する言説をめぐって ~感情的な反発から理性的で建設的な提案へ~」人体科学29 - (1) : 22 -31
坂井 祐円 (2020)「生まれ変わりをどのように考えるか」仁愛大学研究紀要. 人間学部篇 第19号
―参考文献
Stevenson,Ian; Reincarnationion and Biology :A Contribution to the Etiology of Birthmarks and Birth Defects, Volume 1: Birthmarks, Praeger, 1997a.
Sharma, P., & Tucker, J. B.: Cases of the Reincarnation Type with Memories from the Intermission Between Lives. Journal of Near-Death Studies 23(2): 101-118, 2004.
Stevenson,Ian(1988)Children Who Remember Previous Lives: A Question of Reincarnation, University Press of Virginia. (『前 世を記憶する子どもたち』笠原敏雄訳・1990年・日本教 文社
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