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カリフリ農場より 4.農場の夏
今年の夏は干ばつと猛暑と寒さに見舞われた。7月の干ばつは本当に大変だった、丸1ヶ月雨が降らなかったからだ。中旬まで、降らない分には良かった。この時期に必ずやらなければならない作業が牧草あげである。これは冬の家畜たちの餌だ。12ヘクタールの牧草地の草をトラクターにつけた草刈機で刈り倒す。それをテッダーという機械でかき廻しパリパリになるまで乾燥させるのだ。乾いたらレーキ(牧草を集める機械)で草を集め
もっとみるカリフリ農場より 2.ベビーラッシュの春
今トマムは、ようやく雪も無くなり、森も新緑に染まり、日本一遅い桜の開花が始まったところである。この時期のカリフリ農場は家畜の子供たちでにぎあう。そしてその世話で追われている。
ヤギと羊の出産は1月下旬には始まり3月末までには30頭ほどの子供たちが生まれている。ヤギや羊たちが生まれる時期は気温がまだ氷点下である。生まれたての子供たちは羊水でびしょ濡れだ。母親はなめて濡れた体を拭き取るが、追いつ
カリフリ農場より 1.ガンバ 山仕事のパートナー
私は江頭一馬(21歳)。高校(帯広農業高校林科)卒業後、実家であるカリフリ農場に就農した。そして今、3年目の春をむかえているところだ。
当農場のある、ここトマム(北海道占冠村)は標高が約600㍍、冬は日本一の極寒地域で雪だって1㍍は積もる。そして夏は涼しい。
そんなトマムのどんな農場なのか? 簡単に言うと、2㌶の畑で、色んな作物を無農薬無化学肥料で栽培している。ヤギ、羊、牛、豚、鶏、ウサギ