○「訪問」✕「門」○「専門」✕「問」
更新日:2024/11/07
小論文・作文指導者の〆野が普段の添削・採点指導からよく見かける、中高生の間違えやすい表記を紹介し、世の中高生・受験生に警鐘を鳴らすのが、このシリーズ【間違えやすい表記】。
本日は「『訪問』の『もん』は『門』ではない!『専門』の『もん』は『問』ではない!」です。この「問」と「門」を取り違える間違えをよく見かけます。この二つの熟語について、本日は確認していきます。
「訪問」の意味はご存じの通り、「人(の家)をおとずれること(三省堂国語辞典 第七版)」。そのため、家からの連想か、「門を訪ねる」と間違えて覚えている人がいるようです。ですが、これはその家の人に対して「お元気ですか?」と「問い訪ねる」ことです。そのため、「訪問」が正しいのです。
一方、「専門」の意味は、「一つの科目やことがらについてもっぱら研究し、くわしく知っていること。またもっぱら研究し、くわしく知っている科目やことがら(三省堂国語辞典 第七版)」です。この「門」は「分野」や「そのみち」という意味、「専門」の他に「部門」も同じ意味で使われています。そのため、「専門」が正しいのです。
これにはちょっとした覚え方があります。「『訪問』したら『口(くち)』をきけ!『専門』家には『口(くち)』をはさむな!」です。こうすると、どちらが「問」、「門」だったか悩むことはなくなります。間違えないように、しっかり確認しておきましょう。
参考図書:三省堂国語辞典 第七版 2014年1月10日 第一刷
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