一旦、逃げてしまうのもあり
今回は恥から挫折して精神的に複雑骨折してしまった時のお話です
旦那と出会い2年程が経ち、お互いの仕事をフォローし合いながらやりたい事を夜中までよく話し合う仲になった頃
私は、悩んでいました。
自分が作るものにどれくらいの価値をつけて良いのか
プロと言うには経験や実績が浅く、自信を持とうにもこれで良いのだろうかと日々、自分が作り出したものに疑問があり他人の意見が重くなるばかりでした。
旦那は以前、勤めていた会社が映像関係だった事もあり、カメラの仕事を始め、物撮り、人物、地域の行事、結婚式など様々な物を色んな所に足を運び撮影を行なっていました。
私は撮影の際、アシスタント、写真の現像などを手伝い、旦那は私の苦手な分野をフォローしていく形でお互い仕事内容は違うものの助け合うのが当たり前でした。
そんな中である日、旦那に物撮りの依頼があったのですが、こだわりが強い方で何度もやり直しをお願いされる事が続き、色味が実際の物とは異なると言うのですが、実際、写真の色味は撮影環境(照明)などで大きく異なります。最終的に編集作業で調整はある程度、可能ではあるもののパソコンで確認する場合とスマホから見るのとではかなり違いが出てしまったりもするので確認する環境にもよります
やり直しをお願いされた際にも色味について説明を行っていましたが納得して貰えず、最後はもういいですと写真は使われる事はなく、お金も頂かない事に
それぞれの感覚もあります
派手な色味を好む人もいれば、落ち着いた色を好む人
今回のご依頼は商品写真に使いたいとの事だったので、旦那はサイトで見た色味が実際に見た色味と余りにも異なると写真を見て購入したお客様が実物が届いた時、写真と見比べてあれ?となってしまうと、苦情になるのではないかと思い、色味を実際のものに近しい色にしていたのですが、依頼主を納得させる事は出来ませんでした。
当時、旦那が言っている事は正しいとは思いつつ、依頼主がそれを踏まえた上でこうして欲しいと言っているんだからしてしまえばいいのに...とどんなに言われても譲らない旦那に写真家じゃ無いんだから、自分のこだわりは二の次でお客様の意見を第一にすべきなんじゃないかともやもやしていました。
仕事をするにあたってある程度の妥協はしていかないと仕事が無くなる
私自身、始めたばかりの頃、商品を見たお客様に高い、こんなにするの?と言われる度、自信は削ぎ落とされ納得して購入されないのは自身のセンスや技術が追いついていないからではと価格を比較し下げるべきなのか?と悩み続けていました
勿論、原価計算はしているし経験は浅いとは言え、しっかりプロに技術を学びに行き商品の質を高めるべく日々、勉強はしていたものの自信とはどうすればつくのか分からず兎に角、今は手を止めずに作り続けよう
依頼が来てもお客様の希望を形にし、オリジナルやこだわりをいつしか捨てていた自分がいました。
するとどうなってしまうかと言うと万人受けするものはいくらでも作れるようになるんです。
当たり前に売れます
しかし、自分が作りたいものがこれじゃなかった
自分自身の作品が何なのか分からなくなり、作るもの全てがどこにでもある埋もれてしまうものになっていく
自分が売りたかったものが売れない現状
製作の手が止まり、アイデアも全て模範でしかないと始めたばかりのやる気はどこへやら
商品を売る事に自信はなくなりました
で、逃げました。
売る事から
と言っても完全に辞めた訳ではありません。
売るのではなく教える側になってみよう。と教室をしてみる事に
逃げると言うと聞こえはよくないです。私も意地になっていました
逃げてどうするのだろう、中途半端な自分が情けなく誰に責められた訳でもないのですが毎日が無意味に思え、才能と言う言葉に呪われていたように思います。
ある事から逃げた時、逃げた後、どう自分を立て直すのか
逃げて残ったものを生かす術を探しました
売れなくとも学んだ技術は無くならない
ならばその技術を売ろうと
試行錯誤、四苦八苦しながらも今は生徒さんと作品を作り、どんな教室にすれば喜んで貰えるだろう
楽しい空間を作ろう。
商品を作る事をやめ、教える事に徹して続けていくうちにお客様の声に耳を傾けた時にふと、以前のような苦しみを感じていない事に気付きました
こんなものを作れるようになりたいとそれぞれの希望を聞いてどう教えて行けばいいだろう
生徒さん一人一人の苦手を思い返しながら、苦手を楽しいに変えていくそれぞれの方法を考えて一緒に克服していくのは私、自身が楽しさを感じ、続けて行くうちに人が喜んでくれる商品を作ろうと自然と逃げた事に向き合う事が出来ていました。
逃げた時、それでも自分に残ったものを生かす術を探す。
残ったものからやり続ける方法を見つける
何が出来て何が出来なったのか、洗い出す
新たに始める事がやった事がない事なら、どこまで出来るか想像してみる
出来るか不安になった時は身近な人にやってみる
失敗した時、成功している方々を参考に自分の出来るをまた探す
繰り返し探す、行動する
地味です!出来ない自分ってあぁ、何してたんだろう今までとか思います
己を過信していた事にも気付かされ
またしても襲ってくる未熟さ故の恥ずかしさ....
逃げるのもありです。
しかし、逃げた後、逃げたままにするのではなく
自分の中に残ったものから何が出来るのか探す事だけは諦めてはいけないと今も挫折はちょいちょいしつつも何とかやっていく私なりの方法です
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