鯉をかもりに
鯉をかもりに
コロナ渦で、なるべく人を避けるため、買い物を早い時間に行くようになった。
買い物が終わりまだ時間が早かったので、妻と近くの池のある公園へ一年ぶりに行ってみた。
その公園の池には鯉が住んでおり、冬には鴨が飛んで来ていたと思っていた。
公園に着き、池の側に立ち手をパンパンと鳴らして鯉が来るのを待っていた。
鯉は全く来なかった。
去年はたくさん集まり、口をパクパク開けてきたのに。
すると、少したって鴨が泳いでくるではないか。
一羽二羽三羽と泳いで来る。
そして、二十八羽も集まって来た。
ぴいぴいと鳴き声が、エサをくれと鳴いているのだろうか。
私が手を鳴らしたことで鯉ではなく鴨が集まって来たのだ。
妻は隣で鴨が集まったのを見て大笑いをしていた。
いいものが見れたと。
エサを持ってないので池の周りを歩くことにした。
半周くらい歩いていると、鴨が別の人たちのほうへ集まって行っていた。
そう、エサをあげる人が来たのだ。
パンを鴨に撒いていたのだ。
時折、上にエサを投げていると、トンビがナイスキャッチ。
遠くから見ていてもいい光景だった。
池の端にはうっすら氷もはった寒い朝の光景でした。
え、待って、鴨はかもったけど、消えた鯉はいったい何処へ。
ミステリーです。
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