自己肯定感が低いという話
KorgGadgetによる作曲コンペ「GadgetSonic2021」で、準グランプリ30曲の中に入ることができた。いただいた選評も本当に嬉しいことが書いてあり、作曲を続けるモチベーションとなった。ここ最近は、作った曲をSNSに上げてもネットの海に埋もれるだけなので、正直テンションが上がらないというか、気分が沈んでいたというか、腐っていたというか。もともと「誰かに聞かせよう」とか思っていないところからスタートしたので反応がないことを気にしなくてもいいのだけど。やはり他の人がもらっている反応を見ていると、羨ましくなってくる。ああ、神様。人間とはなんと欲深い生き物なのでしょうか。
そんな感じで割と沈んでいた自分を、今回のGadgetSonicでは引き上げてもらった感じがする。大袈裟にいえば、これからも作曲続けていいよと言われたような気がした(まあ、もう作曲するなとは言わないでしょうけど笑)。だからもう、本当に感謝しかない。
ここで僕の人となりを書いておくと、作曲をするようになったのはここ1〜2年くらいの話で、それまではiPhoneやMacに付属しているGaragebandで1〜2曲作ったことがあるくらい。だから、僕は今でも作曲初心者です(テヘ)!
去年はコロナ禍であったこと、職場の異動により取り巻く環境が大きく変化したこと、そしてなによりNHKの「ワンルームミュージック」の影響を強く受けたことにより、作曲をするということが大きな趣味になった。
ついでに、僕は自己肯定感がかなり低い。職場の人から声をかけられる時、真っ先に「あ、怒られる」と思ってしまう。まあ、怒られることはほとんどないのだけど…(かと言って、身に覚えがないかと言われるとそれも…笑)。
僕自身の自己評価としては
・大体何かやらかしている。
・良かれと思ってやったことが、逆になることが多い。
・調子に乗ってやると失敗するので、褒められるのは逆効果。
自分のことをこのように見ているので、自己肯定感は当然低い。Twitterでリプをしようと思っても、自己肯定感が低いから「こんな自分に話しかけられても困るだろうな」と思って、リプする手を止めてしまう。あと、本当に言葉が浮かばない。
話が逸れてしまったのですが、そんな自己肯定感の低い僕が評価をもらえると、それはそれは本当に嬉しいのです。
正確にいえば、評価をもらえたことが最初は信じられず、二度見三度見は当たり前。間違ってないかなと何度か見直した。昨日は30分ほど確認するために時間を使ってしまった。
以下は、いただいたコメントの引用。
選評:曲全体を支配するのは、アタックの弱いオーケストラ・ヒット(おそらくサンプルではなく打ち込み)。これが極めて印象的で、他のトラックにはない個性となっている。その後ピアノとLisbonによるスペーシーなフレーズが続き、やがて入ってくるストレートな美メロが曲を一気に盛り上げる。2分少しのシンプルな曲だが、聴き終わった後の感じが非常に良い。これはポジティブかつ鮮やかな、曲後半のフレージングゆえ。
僕は選評をもらって、少しこれまでの自分を反省した。Twitterなどで曲を聴いても「いいね」か「RT」を押すばかりで、コメントを残すことはあまりない。
・かける言葉が見つからない。
・こんな自分から言葉をもらっても嬉しくないだろうと思ってしまう。
でもやっぱり、いいなって思ったらその思いを相手に伝えないといけないのだろう。多分僕と同じように自己肯定感が低い人がいて、そのコメントがなければもう創作活動を辞めてしまうかもしれない。
創作物は人の心を動かすけど、心を動かされた人の言葉は創作者の心を動かす。