ホーム・アローン|映画感想
クリスマスパーティの日に録画していたホーム・アローンを家族と一緒に観た。
子供の頃に父の膝の上で見た時は、ただただ面白いだけだった。大人を出し抜いて喜ぶケビンがかっこよく見えた。
成人してから観たときはまだ、子供の頃の恨みを思い出していた。母が長く入院していたときに、一人暮らしをしていた自分とケビンを重ねて、なんて酷い親だ…ケビンが可哀想だ!と思いながら観た。
子供が生まれてからはじめて観て、180°違って見えて驚いた。余裕がなくて思わず怒りすぎてしまったり、母親失格だと自己嫌悪に陥ってたり、何が何でも子供のところに行くわ!と悪戦苦闘する母親に、自分を含めこの世の全ての母の姿を見た。
育児してると子供の脱げた靴を拾ってくれる人がいたり、優しく声をかけてくれる人がいたり…助ける側だったり助けられる側だったり、意外と世の中の人たちは子連れに優しい。ホーム・アローンでも、なんだかんだ母親を助けてくれる人が現れる。ケビンの母のあのなりふり構わない姿を非常識だと思う面も確かにあるけど、助けて欲しい時は声をあげる勇気も必要なんだろう。
自分だったらどうするだろうか…と考えさせられた。
ようやく家にたどり着いたケビンの母が、ケビンが飾ったであろう靴下を見て愛おしく思ったり、無事でよかった、会いたかった、許してほしいとケビンを見つめているシーンは特に感情移入してしまった。
まさかホーム・アローンをみて泣きそうになるなんて…。
同じ映画なのにこんなに見方がかわるとは。
20数年経ってもいい映画…色褪せない。子供の頃よりずっと楽しめた気がする。また何年か経ってから観たら、感じ方がかわるのだろうか?
子供がもう少し大きくなったら、また観る機会を持ちたい。
息子は頭をバーナーで炙られて「だーーーー!」と叫ぶ泥棒を見て大喜びしていたが、泥棒が捕まったら飽きてしまってテレビの前から居なくなった。
この子が大人になったとき、この映画をみて思い出すのが幸せな思い出でありますように。
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