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【読書の時間】悲観だからこそ自由になれる?
題名:絶対悲観主義
著者:楠木 建
▶︎この本を選んだ理由
SNSでおすすめしているのを見てタイトルが気になり手にした一冊です。
▶︎感想
とても共感できる部分と
なるほどそういう考え方もあるのかという新しい発見があった。
この本のキーワードは、
”悲観主義”
この言葉はタイトルにもあるように、
どのように悲観主義を取り入れているかが書かれている。
物事は、うまくいかないもの。
成功するかもと期待するから、傷つくし、落ち込んでしまう。
そもそもうまくいかないと思っておけば、
うまくいかなかった時は現実維持、
うまくいった時はプラスとなる。
落ち込むこともないので、レジリエンスも必要ない。
とても共感した。
思い起こせば、昔から無意識にそうしてる部分があったかもしれない。
傷つかないための予防線を張る
学生の時に流行った曲の歌詞にあった言葉。これを聴いた時にとても頷いた感覚に似ている。
数々の失敗をしてきたからこそ、
身につけた力。
一見、ネガティブに聞こえる言葉だが、前に進むためのポジティブな言葉と捉えることもできる。
成功しないと思っているから成功しないんだ
という声ももちろんあると思う。
確かにその通りだと思う。
例えば、メジャーリーガーの大谷選手のように才能があって、その才能を発揮するための努力ができる環境があって、結果も出していれば
その言葉は間違いなく当てはまると思う。
だが、
普通に暮らしていて、仕事や子育てに忙しくしている人にとっては、努力する前に、毎日予想外のことは起きる。
その度に落ち込んでいては身が持たないのが現実。
そんな状況から少し脱却するために、
この絶対悲観主義は、有効な術でもある。
かといって、いつもネガティヴに考えろというわけではない。
そういう考えも持ちつつ、小さな挑戦を積み重ねて自分を進化させていくことで心豊かに過ごしていけるということだと捉えた。
▶︎印象の残った一節
中でも印象の残った一節を3つ紹介します。
人は「幸福になる」ということと「不幸を解消する」ということを混同しがちです。不幸になっていく要因をどんどん潰していけば幸せになれるかというとそんなことはありません。
その環境のストレスは、その環境でしか解消できないと言われたことがある。これに通ずる気がする。
人間にとって最大の不幸は何かを考えてみるのも、幸福が何かを知るために意味があります。他人との比較-より厳密に言えば嫉妬-これこそが幸福の敵であり、人間にとって最大級の不幸のひとつだと僕は思っています。
他人との比較。これを軸に生きていた時代が長かったかもしれない。なるほど、だからずっと幸福に憧れていたんだな。
「これが幸福だ」と自分で言語化できている状態、これこそが幸福に他なりません。
結局周りがどう言おうと、自分が良い、幸せだと思えば幸福だし、その方が幸福になれるということ。
何回聞いてもドキッとさせられる言葉である。
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