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【読書の時間】最短で伝えるには、思考だけじゃない?

題名:「伝える前」が9割 言いたいことが最短で伝わる!「紙1枚」下書き術
著者:浅田 すぐる

▶︎この本を選んだ理由

「紙1枚」シリーズの新作。これまで何冊か読んでいますが、また違うアプローチで書かれているのかと気になり手にしました。

コミュニケーションで無理をしている人、なるべく短い言葉で伝えたい人におすすめです。

▶︎感想

伝わるには、やり方も大切だが相手の心を揺さぶることの方が重要であると感じた。
ストーリー性や信頼感が心を動かす鍵になる。


この本のキーワードは、

”伝える前”

「できるだけ話さないですませたい人」のための「コミュニケーションの極意集」と謳っている。

できるだけ話さないですますには、
伝える前にどれだけ”伝わる”事前準備ができるかどうか。

準備に9割、伝えるのに1割。

これがコミュニケーションの極意ということなのだろうか。

それには3つのステップがある。
どの段階をゴールとするのか。

理解=ロゴス
頭でわかってもらいたいのか

共感=パトス
心に響かせたいのか

信頼感=エトス
相手がカラダを動かして行動してくれるようにしたいのか

「アタマ」にはわかりやすく、
「ココロ」には響くように
「ハラ」落ちしてもらって「カラダ」を動かし行動してもらう

伝えるゴールは、やはり行動してもらうことなんだろう。
具体的には、動詞レベルではなく、動作レベルに変換する。

例えば、
動詞レベル:組織に浸透させる

動作レベル:浸透させたいメッセージを毎日唱和する

伝えるには、思考や論理はもちろん必要。
でもそれだけでは伝わらない。
感情を揺さぶる技術もいる。
人は心が動かないと動作には移せない。心に響かないと動かない。

だからといって、必ずしも涙涙の感動物語を出す必要はない。
ちょっと面白いな、なんかいけそうだなって要素があれば、可能性は広がるのだろう。

▶︎印象の残った一節

中でも印象の残った一節を3つ紹介します。

伝えたい大切なことがあるなら、「冗長を厭わず何度でも」伝える。

子どもがよく使う手法。やりたいことがあれば、繰り返し繰り返し訴える。
もちろん大人が同じように言い続けるのは逆効果だが、媒体を変えて、表現を変えて、期間を空けて何度でも伝えることもひとつの手法である。

機械的な棒読みでしか伝えられないという状態からは卒業し、想いを込めて「Why」を語れる人になっていきましょう。

why?why?why?なぜなぜを繰り返し、本質を捉える。そこに想いをのせて人間らしく語れることで伝えることができる。

話す側も聞く側も、お互いに地図を見ながら道案内

これは最も伝わりやすい道案内。「見せて」伝えるが基本になる。
自分のものさしで話してズレを感じるのはよくある話。見て認識するが近道にもなる。


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