【醸す旅】日本一の酒処 兵庫県灘区の酒蔵巡り
気になった全国各地の発酵食品を巡る旅の記録です。
■兵庫県灘で醸す旅
目的は、灘五郷と呼ばれる酒処。
日本三大酒処にして日本一とも言われています。
■産業と流通が発展した歴史ある街
兵庫県の西宮と三ノ宮の間にある地域。
北には六甲山があり、南には大阪湾がある海と山に挟まれた街。
駅に降り立った瞬間、酒蔵のイメージを覆す工場地帯が広がっていました。
日本一の生産量を誇る産業と江戸時代から海上輸送の要拠点であった故の工業化とその歴史を感じました。
■散策ルート
所要時間:約5時間
阪神住吉駅
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白鶴酒造資料館
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菊正宗酒造記念館
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櫻正宗記念館櫻宴
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浜福鶴吟醸工房
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徒歩40分
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神戸酒心館(福寿)
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こうべ甲南武庫の郷
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阪神新在家駅
▶︎白鶴酒造資料館
昔ながらの製造工程と現在の生産方法が展示と映像でわかりやすく解説されていました。
「白鶴まる!」のCM は昔から馴染みがあり、勝手に親近感を感じていました。
試飲コーナーもあります。
▶︎菊正宗酒造記念館
阪神大震災で一度倒壊するも、当時の柱も利用し、鉄筋で補強されて再建築されたとのことです。
酒造りだけでなく、日本酒の品質に影響を与える樽と盃の歴史についても学ぶことができました。
また一段と奥深さを感じた場所でした。
○樽酒マイスターファクトリー
釘も接着剤も一切使わず厳選された木と竹で作られた樽。
入った瞬間、樽の香りが漂っていました。
中では、実際に、樽職人の方が造っている姿を見学することができました。
職人不足が現代の悩みだそうです。職人技なだけに継承が難しいんですね。
樽酒の歴史は、日本酒の歴史と言っても過言ではない。
”くだらない”と言う言葉は、
灘から江戸に運ばれた灘の樽酒が語源にもなっているそうですよ。
樽酒の試飲もさせていただきました。
すっきりとした味わいで飲みやすかったです。
○盃展示館
盃とお酒の歴史をわかりやすく説明していただきました。
お代官様の盃ってやたらと大きいと思いませんか?
それが段々小さくなった理由はなるほど〜と納得しました。
変わり種盃もあり、昔からお酒は人々の嗜好品であり、コミュニケーションツールのひとつだったんだなと感じました。
同じお酒を違う盃でいただきました。素人ながらに味の違いを感じました。
口に含む瞬間の空気量や舌の感覚などで変わるのだとか。
今まで飲む容器は何でもいいでしょと思っていた自分に反省です。
菊正宗酒造記念館の試飲コーナーでは、火入れをしていない搾りたての生原酒を飲むことができます。鮮度を保てないので流通していない、ここでしか飲めない限定品です。
庭には鏡割りの雰囲気を味わえる写真スポットもありました。
▶︎櫻正宗記念館 櫻宴
展示物がいくつかありました。
カフェやレストランもあり、食事や休み処として利用できます。
▶︎浜福鶴吟醸工房
2階に上がると、実際の製造工程を見ることができます。
1階のお土産では、試飲もできます。
醪の香りが出てくる体験コーナーもありました。
▶︎神戸酒心館(福寿)
敷地内にお土産やギャラリー、食事処があります。工場見学(要予約)もできますが、今回はいっぱいだったため断念しました。
「さかばやし」というお店で、
お昼ごはんにお蕎麦をいただきました。
福寿のお酒をかけながら食べる酒蕎麦。
和のコラボに心が落ち着きました。
▶︎こうべ甲南武庫の郷
もう一つの特産品、甲南漬け。
灘の酒粕と自社醸造の味醂、味醂粕を使った高級奈良漬。
はくびし本みりんも人気の品です。
柳かげという珍しいお酒を見つけました。ここの本みりんを焼酎で割った甘いお酒です。夏にぴったりの冷酒です。
■個人の感想
実際に行ってみて、わかったことや感じたことがたくさんありました。
例えば
酒蔵といえば漆喰の壁に瓦屋根と茶色の煙突をイメージしていましたが、しっかりと工業化されている。一方で昔ながらの酒蔵で手作り製法も受け継がれている。
その土地それぞれのやり方で伝統を守ってきているのだなと感じました。
他の酒蔵も気になりますね!私の醸す旅はまだまだ続きます♪
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