【読書の時間】どっちのアプローチで進めていく?
題名 エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」
著者 吉田 満梨/中村 龍太
起業家やスタートアップの会社で新規ビジネスをやるような方に向けた本だが、それ以外の職業の方にも参考になる。
キーワードは、不確実性への対処
エフェクチュエーションを使うことで、誰もが新しい何かを生み出すことができる。
変化の激しい時代に知っておきたい原則だ。
▶︎エフェクチュエーションとは?
高い不確実性に対して予測ではなくコントロールによって対処する思考様式
実効理論とも呼ばれ、
熟達した起業家たちから発見された原則である。
本の中では、5つの原則として紹介されている。
▶︎2つのアプローチ
エフェクチュエーションに対して、コーゼーション(因果論)という言葉が挙げられる。
コーゼーションとは、
目的対して最適な手段を追求する。
目的があって、それに向かっていく手法。
これに対してエフェクチュエーションは、
目的は明確ではないが、動きながら見つけていく手法。
相反するようだが、対立関係ではない。
目的に応じて2つの異なるアプローチを使い分ける必要がある。
料理の例がわかりやすかった。
最初に料理を食べる人の好みを考えてメニューを決め、1番美味しいレシピを考えて、必要な材料を調達する。
これは、コーゼーションを使った手法。レストランやパーティーなどおもてなを目的とした場合に適している。
一方で
家の冷蔵庫にある材料からメニューを考えて、自分の得意なやり方で美味しいものを作る。
これは、エフェクチュエーションを使った手法。
日々の家庭料理に適している。
食べた人が満足できる状態は同じだが、アプローチが全然違う。
このように対処すべき問題によって使い分けることが重要だという。
▶︎ なぜエフェクチュエーションが有効的なのか?
5つの法則を簡単にまとめると
手持ちの手段を活用して、許容可能な損失の範囲で行動する。
これにより得られることは、
・今すぐ行動することができる。
・リスクを最小限に抑えられる
・新たな価値を見つけることができる。
▶︎そのために何をすべきか?
・手段ではなく自己分析を追求する
私は何者で、何を知っていて、誰を知っているのかを認識しておく必要がある。
・半径2メートルの世界を変える
遠い世界ではなく、手の届く範囲で行動する。
・巻き込まれ力も意識する。
うまく巻き込まれながらやりたいことを実現していく。
▶︎日常での小さな実験の積み重ね
大きな何かでないが、日々の暮らしでやっている”試行錯誤”に通ずる思考だと感じた。
小さな実験の積み重ねが大きな何かを生み出すのかもしれない。
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