【醸す旅】日本酒造りが生み出す伝統食 奈良の奈良漬
気になった全国各地の発酵食品を巡る旅の記録です。
■奈良県奈良市で醸す旅
目的は、奈良漬。
奈良漬けとは、
塩漬けした野菜を酒粕にべっこう色になるまで漬け込んだ漬物です。
他の漬物と違い酒粕を幾度も替えながら「複数回」漬けこんで作ることが大きな特徴です。
漬け込み期間は、年単位で長いものでは20年というものもあるそう。
あの独特の匂いと味は、酒粕のアルコール成分がしっかりついているからなんですね。
酒粕は、日本酒の製造過程で生成されます。よって日本酒との関わりが深いんです。
■清酒発祥の地、酒造りの神様
奈良と日本酒という観点でみると、
奈良は、清酒の発祥の地であり、酒造りの神様がいる大神神社がある。
奈良漬けと日本酒、日本酒と奈良は繋がっているんです。
奈良時代に粕漬けと呼ばれていた、
どぶろくの底にたまる沈殿物に野菜を漬けこんだものが奈良漬のルーツだそうです。
これは、限られても人しか食べれない高級品だったとのこと。
今でも仕出し弁当の添え物として出されるのを目にしますが、おもてなし品という位置付けがあるんですね。
■散策ルート
所要時間:約30分
近鉄奈良駅
↓
山崎屋本店
↓
今西本店
↓
近鉄奈良駅
▶︎ 山崎屋本店
奈良駅横の商店街を歩いて行くと見えてくる大きな看板。
オープンな店構えで種類もたくさんありました。
茄子、きゅうり、スイカ、守口大根
細長い大根、メロン
刻んだものもあって、初めてでも試してみやすい品が並べられているのが印象的でした。
きゅうり、瓜、すいかのセットを買いました。
▶︎ 今西本店
商店街を抜けて右に真っ直ぐ進むと見えてくる。
老舗で歴史を感じさせる外観に少し圧倒されそう。
奈良漬の最古の老舗で、
昔ながらの製法で純正の奈良漬を造っている。
種類は、瓜か胡瓜。
奈良漬の定番の瓜を買いました。
食べ方の注意書きとして、
「開けたすぐは味がきつく感じるかもしれないから、開けて切ってから数日おいてから食べて下さい」
と書いてありました。
どれだけ匂いがきついのかなと恐る恐る開けてみましたが、思ったほどでありませんでした。見た目は真っ黒。これも特徴の一つ。
一口食べてみると、確かにアルコールの独特の味はするけど、雑味がなく、きついという印象はありませんでした。
奈良時代から高級品ということで
両店とも化粧箱に入ったものが置かれたいました。
ギフトでもらったらびっくりしそうだけど、ずっと心に残りそうですね。
■個人の感想
奈良漬は正直苦手な食べ物でした。
しかし、歴史を知ると苦手だと思っていたものも興味が湧いてくる。
味覚が変わるというか違った視点で味わうことができ、不思議と美味しいと感じるようになるものだと思いました。
次は奈良の酒蔵も気になりますね!私の醸す旅はまだまだ続きます♪
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