見出し画像

【読書の時間】良いみかえりを増やすには?


題名:心理的安全性のつくりかた
著者:石井 遼介


▶︎この本を選んだ理由

言葉としては知っている。
仕事や家庭において重要なこともわかっている。

しかし、
実際どう作り出すものなのか、
自分ができることは何かあるのか。

そのヒントがないかと思い、手にした一冊です。

結局心理的安全性とは何なのか?
どんな重要性があるのか?
と疑問をお持ちの方におすすめです!

▶︎感想

職場において、誰もが求めているであろう「心理的安全性」。

私がこの言葉を初めて知ったのは、
会社の研修を受けた時でした。

これまで、職場で感じていた違和感を言語化してくれた様で、
今の職場に足りないのはこれだと腑に落ちたのを覚えています。

しかし、全社的に推奨していて、このような受講必須の研修まで行っていても、
実際働く現場まではなかなか浸透しないのが現実。

これは、何度も味わってきたギャップだから、職場に戻ってからも印刷していた資料をそっと引き出しにしまって、
実務を続けていました。

そんなある日、上司に声をかけられて「先日君が受けていた研修にあった心理的安全性って言葉いいよね。目指すべきものだよね」
と言われました。

事務局から上司にも電子で資料が配られていて、それを読んでくれていたんです。

あ、身近にも同じ想いでいてくる人がいるんだととても嬉しかったことを覚えています。
それだけでも、いつもと同じ職場だけど少し違った風景にみえる。
そんな感覚がしました。

結局心理的安全性って何なのか。

本書では、このように定義しています。

心理的安全性が高いというのは、
「健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をする」ことに力を注げる職場

そう頭ではわかっていても実際そうならないのは、
対人関係のリスクからくる行動をしてしまうからだという。

「無知」だと思われたくない
「無能」だと思われたくない
「邪魔」だと思われたくない
「否定的」だと思われたくない

チームの成果のためや、チームへの貢献を意図して行動したとしても、罰を受けるかもしれない
という不安を感じている

本当に優先すべきことよりもリスクを回避することを優先して行動する。

私自身そんな経験は一度や二度ではないし、むしろ日常的になっています。
私だけでなく、周りの人も同様のように見受けられます。

そんな私が何ができるのだろうと改めて考えさせられました。

▶︎印象の残った一節

中でも印象の残った一節を3つ紹介します。

問題は、言語が発達した私たち人間は、あまりにも「いま、この瞬間の体験」をすることが少なく、過去と未来、言語の世界をいきてしまっている。

言語が発達したことで、過去の後悔や未来への不安にとらわれるようになったというのが興味深いと思いました。

人間は、本当にめんどくさくて矛盾だらけの生き物です。
野生動物のように、食べたいときに食べて、寝たい時にねるような本能のままに生きることは出来なくても、
せめて、過去、今、未来をバランスよく生きていけたらいいなと常々思います。

だからこそ
「いま、ここ」マインドフルネス
を意識して、ほんとうに大切なことを考える必要があるんですね。

良いみかえりは行動が増え、悪いみかえりは、行動が減る。
「増えるみかえり」のことを「孔子(こうし)」
「減るみかえり」のことを「嫌子(けんし)」
と呼びます。

これらのみかえりに名前がついていることは初めて知りました。

みかえりを受ける側としては、当たり前なことだと思うけど、
与える側としては、見落としてしまうことでもあるなと感じました。

相手が良い、悪いどちらのみかえりとして受け取ったかがわからないから。

これがわかる人がチームに増えることで心理的安全性が高まるんですね。

良いみかえりは、「理由+感謝」で伝えるのがよいそうです。

「大切にしたいこと」と「行動」が関係づいたそのとき、単なるタスクが意義ある仕事へと変貌します。

この行動を「そんな気してきた行動」といい、この行動は、みかえりの強さを変える力があるそうです。

例えば、好きな仕事をしていて、仕事そのものが好きと感じていたところに、上司から良いみかえりを受けたことにより、重要なことをしている実感をもち、さらに仕事に打ち込むことができる
ということです。

言われたまま行動することからこのそんな気していた行動に移していくことで、
主体的に生産性の高い仕事ができる。

これは子育てにも役に立ちますよね。
得意分野を褒めて伸ばす。
是非取り入れたいです。

まずは感謝の気持ちを伝えることから始めましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました!
スキやフォローいただけるととっても嬉しいです✨✨

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?