海外で通じないって知ってましたか? Xや▲などの記号。
こんにちは。シリコンバレー人事のTimTamです。
今週米国のチームと一緒に日本に出張して、日本チームのプレゼンの中に使われていた△や〇、×という記号。このプレステのコントローラーのマークみたいな記号、どういう意味なのかとアメリカのチームが戸惑い、世界共通じゃなかったのかと驚いていた日本のチーム。
日本では、いわずもがな 〇はOK、△はまあまあ、×はNG(ダメ)という意味で大体共通認識かと思います。これは、欧米ではまったく理解されません。特に、×という記号は、ダメ、どころか、何かに該当する時に使うという意味合いがあり、真逆の意味合いになります。例えば以下のようなケースです。
×の意味は?
日本だと、該当するものに〇で囲んだりすることもありますよね。アメリカでは該当するものにXをつけます。(アメリカでもたまに〇で囲むこともありますが、基本はXですね) 上記のようなアンケートで、該当する箇所にXをつけたりします。
ではこれと、チェックマークはどう違うのでしょうか。
これはどちらかというと、仕事ややるべき事柄が完了したとき、doneというときに使われます。
会社で採用する時に、ある候補者が求められる資格要件を満たしているかどうかをチェックする時も、これが使われます。これは、先に述べた、「該当する」というよりも、確認すべきことを確認したというニュアンスからきているものと思われます。
また、実態としては、厳密な使い分けもなく、混同されて使用されているケースも無きにしも非ずです。感覚的にはXが多い気がしています。
要注意な△の意味
日本語で△は、まあまあ、の意味のほかに、マイナスを意味する事があります。日本企業の決算報告書などを見ていると、よく出てきます。
例えば以下のような事例です。
(三井住友DSアセットマネジメントのウェブより拝借)
上記の例では、実績が計画(予想)に対してマイナスだったことを表しているわけですね。日本企業ではよくありがちな使われ方だと思います。
ところが、私が米国でつかっている投資信託のレポートはこんな感じで表示されています。
いやもう、最初はずっと運用益がマイナスなのかーとまじめに勘違いしていましたが、これはよく見ると、▲が上向いているので、↑と同じ意味合いで使われています。つまり、上がっているという意味です。
自分が勘違いしていたことに気づき、よかったーーと胸をなでおろしました(笑)
他にも、勤務先の会社で、昨年比の従業員モラルサーベイの結果で、▲が使われていて、聞いてる話と感覚あわないなーと思っていたのですが、ここでも▲は↑の意味で使われていました。刷り込まれている思い込みって結構しつこいですね。
私はもう米国が長く、日本の▲を見ると、一瞬改善しているのかと勘違いしてしまいます。日本以外の人が見ると、かなりConfusingであるという事は認識しておいた方が良いでしょう。
では、また。
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