支えの信条 (障害者自立支援)
介護のプロの方から教えていただいた文章です。
「障害者自立支援」関連の研修で出会った文章だそうです。
カナダで障害者の権利運動をしているという、共に障害者の夫婦が著したもので、その世界では有名らしいです。
たぶんこの文章には色んな解釈がありそうだし、共感を覚える人も、反感を覚える人もいると思います。私はこれを読んで「あっ、そうか」と何かが分かった気がしました。「障害者支援」には関わってないけど、一応「子育て支援」には関わっているので、共通する部分があるかもと思いました。
なので、アップしてみます。
<A Credo for Support > (支えの信条)
私たちの障害を問題として見ないでください。
障害は私の一部です。
私を欠陥人間として見ないでください。
私を異常で無力な人間として見ているのはあなたなのです。
私のことを直そうとしないでください。
私は壊れてなんかいません。
支援してください。
そうすれば私なりの方法で社会に貢献できるのです。
私をあなたの患者として見ないでください。
私もあなたと同じ一市民です。
あなたの隣人として見てください。
人は皆、人に支えられて生きているということを忘れずにいてください。
私の行動を矯正しようとしないでください。
静かに聴いてください。
あなたが不適切行動と決めているものは、私に出来る唯一の方法であなたに何かを伝えようとしているのかもしれません。
私のことを変えようとしないでください。
あなたにそうする権利はないのです。
私が知りたいことを学ぶ手助けをしてください。
あなたが感じている不安や迷いを、専門家としての距離で隠さないでください。
私の声に耳を傾け、私のもがきを簡単に解決できるかのように軽く受け流したりしない、そんな人でいてください。
理論や方法論に私を当てはめようとしないでください。
ただ一緒にいてください。
そしてぶつかり合ったときにはお互いに自らを省みる機会といたしましょう。
私をコントロールしようとしないでください。
人として自分らしく生きる権利が私にはあるのです。
あなたが不服従や操りと呼ぶ行動は、自分の人生を自分でコントロールできる私にとっての唯一の方法なのかもしれません。
いつも素直で従順で礼儀正しくいることばかり叩き込まないでください。
自分を護るためには、嫌なときに嫌だといえることが必要なのです。
無理に私の友達になろうとしないでください。
そんな同情はいりません。
私のことをよく知ろうとしてください。
そしたらいつか友達になれるかもしれないね。
たとえそうすることがあなたの気分をよくするとしても、勝手に私を助けようとしないでください。
手助けが必要かどうか聞いてください。
私からあなたが私に手を貸せる方法を教えてあげます。
私を賞賛しないでください。
精一杯生きようとすることは、特に崇拝されるようなものではありません。
私を尊重してください。
尊重の前提には対等があるから。
指示したり強制したり指導したりしないでください。
聞いて、支えてあとをついてきてください。
私は料理されるだけの鯉じゃない。
あなたたと私、同じ水に棲み、共に生きよう。