新型iPad Air & Proを買う前に注意したい3つのこと【2024年5月】
アップルは2024年5月7日に「M4チップを搭載した新iPad Pro」や「13インチも追加した新iPad Airシリーズ」を発表したね。
同時に第10世代のiPadも価格改定したよ。
Proのスペックがすごいとか、Airに大きいサイズが出たとか、ガジェットとしてのトピックは色々あるけど、実際に毎日の仕事にiPadを使っているデザイナーの僕目線で気になった注意すべきポイントが3つほどあるので簡単に紹介するよ。
それではスタート!🦉
特別感が増したiPad Proと、マス向けに強化したiPad Air、そして周辺機器がより便利に
Amity_Senseiの現地レビュー動画はこちらから
まずは簡単に今回発表された新製品を4つ紹介するよ。
めちゃくちゃ詳しいスペックはアップル公式サイトやガジェットに特化したメディアで紹介されているので、ここではデザイナーの僕目線で簡潔に紹介。
新製品1|M4搭載 iPad Pro
一世代前iPad Proに採用されているのはM2チップ。
いつもならここでM3チップを搭載した新型を出すところが、一つ飛ばしてM4を搭載してきた!
そして厚みが5mm台まで落とされて、iPad史上最も薄くなった。
重さも13インチが以前の12.9インチより100gほど軽くなっている。
価格は一世代前のモデルと比べて2割ほど高いね。
デザイナーが絵を描いたりグラフィックを作ったりという用途で使う分には以前のM2で充分事足りる。(それどころかM1でも充分)
なので厚みと重量、それと後述する周辺機器の進化が自分に必要か?を、購入検討中の方は吟味して欲しい。
それと来月のWWDCで発表されるソフトウェア面にも注目したい。一般人にはオーバースペックなM4を搭載するからには、アップルが力を入れている生成AIなどの新技術をこのM4 iPad Proで機能させたい狙いが大いにあるはず。
現時点では動画制作でのAI活用が言われているけど、それだけじゃないと期待したいね!
新製品2|13インチが追加された iPad Air
今までiPad Proだけの特権だった13インチの大きいモデルがiPad Airでも選べるようになったよ。
大きい画面のiPadが欲しいのに、選択肢がProしかなくてスペックに余剰を残して高いお金を払っていた人や、それが嫌で買い渋っていた人にはとても嬉しい発表だっと思う。
フロントカメラは横置きした時の正面上に配置され、キーボードと合わせた時の使い勝手が向上している。(M4 iPad Proも同様)
絵を描いたり写真を編集したりというほとんどのデザイナーにはこのスペックで充分だと思う。
アップルのマーケティング戦略として、Airに13インチを追加してきたからにはAirをiPadのスタンダードモデルにして、Proは本当に特別なモデルとしてプレミアムな扱いをさせようとしているのだと思う。
アップルの顧客にはオーバースペックなデバイスを好む層が一定数いるし、タブレットでこのスペックは市場的にも現状は唯一無二なので、そこのマーケットを確実に取り込もうとしているのだろうね。
新製品3|新型M4 iPad Pro用Magic Keyboard
iPad Pro同様に従来よりも薄型軽量化した新しいマジックキーボード。
ただし先に紹介した新型のM4 iPad Proだけにしか使えない専用品。
新しいiPad Airは従来型のマジックキーボードを使う。
新たにファンクションキー配列を採用していて、画面輝度や音量の調節がキーボードからできる。トラックパッドも従来品より大型化。
従来のマジックキーボードを愛用する僕的には非常に嬉しい進化!
ボディーの一部はアルミ製で、もはやMacBookのような見た目に!
カラーはブラック、ホワイトの2色。
価格は、11インチiPad Pro(M4)用が4万9800円、13インチiPad Pro(M4)用が5万9800円。
新製品4|Apple Pencilにも「Pro」が登場
新機能が詰め込まれた新しいアップルペンシル。
たとえば「スクイーズ」は本体側面のセンサーを押し込むことで、ツールパレットを表示でき、ペンを持ったままツールや線の太さ、色などを変更できる。
「ハプティックフィードバック」は、ユーザーが握ったりダブルタップしたりといった動作をペン本体が振動して教えてくれる。
「バレルロール」は、新しく搭載されたジャイロスコープにより、本体を回転させると変則的な形のブラシの形状をホバリングさせながら確認でき、より正確にブラシツールをコントロールできる。
極め付けはApple Pencilで初めて「探す」に対応!
AirTagのように現在地が確認できて紛失しても見つけやすくなるね。
発表された新型「iPad Pro」と「iPad Air」で利用でき、価格は税込2万1800円。(モンブランと比べれば高くはない・・)
買う前に注意したい3つのこと
ここまで簡単に新製品の紹介をしたけど、即買いする前に一呼吸おいて確認して欲しいことが3つある。
注意したいこと1|Apple Pencil2が使えない
新型のiPad ProとiPad Airは従来のApple Pencil2が使えない。
つまり、今までApple Pencil2を使っていた人はこれも一緒に買い替えないといけない仕様だ。
これから初めてiPadを使う人たちには問題がないけど、多くの買い替え層には痛い出費になりそう。
格安のApple Pencil2互換品が出回っているのでそれの対策か、新しい体験を標準化するためにアップルからの身を挺した提案か、それともあからさまな買い替えを促すマーケティング戦略かはわからないけど、2で十分な僕にとっては財布が痛い。。ジョブズさんが生きていたらこんなことはしなさそうだよね。
唯一Apple Pencil(USB-C)なら使えるが、わざわざこれを買う人は少なそうだし。
ついでに新型iPad Proの場合はキーボードも従来品が使えない。
なのでこれも新しいMagic Keyboardに買い換える必要がある。
iPad Airの場合は従来のMagic Keyboardには対応しているが、Smart Keyboard Folioが使えなくなっている。
なんだろこの謎仕様。。
注意したいこと2|整備済み12.9インチの方がいい場合もある
スペックと価格を落とした13インチが欲しいというニーズに応えたカタチのiPad Air 13インチだけど、もしかすると一世代以上前の整備済み品や中古品のM2 iPad Pro12.9インチの方を選ぶ方が賢い選択になる可能性がある。
新型iPad Air 13インチと整備済みM2 iPad Pro 12.9インチは同等。中古なら後者が安い。
でもスペックを比べるとM2 iPad Proの方が優れている点が多い。
新型iPad Air 13インチとM2 iPad Pro 12.9インチを比較した場合に特筆したい差はこうだ!
▼新型iPad Air 13インチが優位な点😀
フロントカメラが横向き中央
4色展開
新型Apple Pencil Proに対応
▼旧型M2 iPad Pro 12.9インチが優位な点😀
リフレッシュレートが120hz
通常のカメラのほかに10MP超広角カメラがついている
Thunderbolt / USB 4に対応
スピーカーが4つで臨場感あるサウンド
高品質マイクが5つ搭載
Smart Keyboard Folioもつかえる
ProRes対応
その他にも、M2 iPad Proなら社外のペンシルやキーボードが充実しているとか、純正のペンでも中古で安く買えるとか、選択肢が多い。
新型は謎にApple Pencil2やSmart Keyboard Folioに非対応なので、社外のペンやキーボードでも相性が悪いものが出てくるかも知れずそこが未知数。
注意したいこと3|ガラスの手入れが大変?
アップルのスタジオディスプレイやiMacなどのNano-texture ガラスを使用した製品の注意事項として、専用のポリッシングクロスを使わなければならないというものがある。
新しいiPad Proの1TB以上のモデルにはNano-texture ガラスを選択できるが、もしこれが上記のお手入れ方法と同様であればそれはちと面倒ではないのか?
でもApple Pencilで描き描きできることを考慮すると、スタジオディスプレイやiMacなどのNano-texture ガラスとは別物なのか?
ここら辺の公式アナウンスがまだないので、高額デバイスを買ってから後悔する羽目にならないように慎重になりたいところだ。
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