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「痛みとは」

おはようございます!
仙台で活動しています、ケイシンカイロプラクティックのモスです!

前回お話しした通り、今回から
「痛み」をテーマに書いていきたいと思います。初回は痛みの定義と種類です

☆痛みの定義
国際疼痛学会(IASP)は、痛みを次のように定義しています。
「実際の組織損傷、またはそれに関連する経験を伴う不快な感覚および情動体験
つまり、痛みは単に「体が傷ついたから感じるもの」ではなく、脳が「痛い」と判断したときに生じる感覚です。

例えば、スポーツ選手が試合中にケガをしても気づかないことがあります。一方で、傷がなくても「痛い」と感じることもあります(幻肢痛など)。これは、痛みが脳によってコントロールされていることを示しています。 

☆痛みの種類
○急性痛(Acute Pain)
特徴:短期間で治る痛み
例:火傷をしたときの「アチッ!」という痛み

ケガや炎症によって神経が刺激され、脳が「危険!」と判断すると、すぐに痛みを感じます。この痛みは、体を守るための「警告サイン」の一種です。

例・指を切ったときの痛み
• ぎっくり腰
• 虫刺され

○慢性痛(Chronic Pain)
特徴:3か月以上続く痛み
例:ずっと消えないエラーメッセージ

炎症が治った後も、脳が「痛みの回路」を記憶し続けてしまうことがあります。本来の原因がなくなっても痛みが続くのが慢性痛の特徴です。

例・慢性的な腰痛・肩こり
• 線維筋痛症
• 片頭痛

○神経障害性疼痛
   (Neurophathic Pain)

特徴:神経の損傷が原因で起こる痛み
例え:壊れたスピーカーから鳴り続ける雑音

通常の痛みは傷が治れば消えますが、神経が損傷すると、脳に間違った信号が送られ続け、痛みが長引くことがあります。

例・ヘルニアによる坐骨神経痛
• 帯状疱疹後神経痛
• 糖尿病による神経痛

[おさらい]
痛みにはさまざまな種類があり、必ずしも「体の異常=痛み」ではないことが科学的にわかっています。特に慢性痛や神経障害性疼痛は、脳の働きが関係しているため、単なる湿布や鎮痛剤だけでは改善しにくいこともあります。

今回は痛みの定義と種類についてお伝えしました。
明日からは痛みに対する身近な疑問について書いていきたいと思います。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました!

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