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【北海道産ラベンダークラフトコーラへの道】第1話 - 手作りコーラキットを分解する。
こんちはこんちは、どうにか生きてるエフゲニーマエダです。
事業資金が残っているかどうか怪しい未来のお話なんですが、
「夏に札幌のど真ん中でミニマルなラベンダー展をやってくれ」
という声を頂きました。
そんな強いニュアンスではないんですけど、それぐらいの気迫で言われたことにしておかないと、まずおいらが動きません(笑)
ラベンダーヒストリーのアレコレや我が園で所有しているラベンダー50種類近くの図鑑展示みたいなことを考えていて、目指すべきところは夢大きく、『1970年ぶりに北海道のラベンダー産業再興!』と掲げています。
サイコーな目標ですよね。
すでに地に落ちた斜陽産業であり、超ブルーオーシャンでもあるのでやってやりましょう。
●夏の目標
さてさて話を戻しまして、札幌・都会の夏は暑いです!
これは誰でもわかりますよね。
避暑地であるはずの北海道ですがコンクリートジャングルの札幌はとにかく暑い。
そんな時期にテキメンな食資源が、ソフトクリーム!ソーダ飲料!ビール!
これらに尽きます。
で今挙げたどれらとも、三役をこなせる大きな観光資源がそうです、L a v e n d e r です。
こいつを使わないワケにはいかない。
アロマの女王であり、ハーブの帝王。
とにかくハーブ利用2000年の歴史がその重要性を物語っています。
ラベンダー語らずしてハーブ語るな、とも。(これは自戒です)
しかしながら、洗剤や芳香剤などアロマの人気ランキングで堂々1位を獲得しておきながら、食への利用がほぼ進んでいないのがラベンダーの負の側面でもあるんですよね。
おそらく、1970年代にラベンダーの国内生産が打ち切られてしまったことにより、国民へのラベンダー知識浸透が広まらなかったせいでもあるんじゃないかなぁーと考察立ててたりするんですが。。。
香り=アロマとしては親しまれてるんですが、風味=フレーバーとしてはぜんぜん知られてないんですよ。
ここにおいら氏、食いついたワケです。
個人的にラベンダーを植える前から、ラベンダーアイスは好きだったんです。
そのせいもあってラベンダー産業に身を投げるきっかけにもなりました。
ラベンダーアイスはいわば乳製品とラベンダーアロマの合わせ技。
乳製品とラベンダーの香りはすこぶる相性がいいことの現れなのですね。
ということでまず手頃なソフトクリームとして様々なラベンダーの味わいを味わって頂きたいのが一つ。
そしてスパイスカレーやらシーシャやらスパイスチャイやら、近年大盛り上がりのオリエンタルなブームにしっかり乗じているコンテンツがそう『クラフトコーラ』。
クラフトコーラの要素を分解すると、スパイスチャイの真隣にいるようなスパイスコンテンツなんですよね。
こもそもコーラも漢方の流れ(薬膳ドリンク)から来てるんだからそりゃそうか。笑
クラフトコーラの味わい方・楽しみ方は大きく2つ!
1.コーラシロップを炭酸で割り、手作りコーラとして味わう!
2.ウイスキーと合わせてコークハイボールなどのカクテルとして味わう!
これらが挙げられるでしょう!
早い話、サッパリ系飲料なので夏にもってこいです!
●まずは教材を用意する
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ということで、長い前置きでしたがラベンダーには詳しくても他のスパイスには疎いので、クラフトコーラを勉強していきましょう。
クラフトコーラブームが冷めやまない昨今。。。
ここ2年ほどの出来事なので、レシピを寄せて調べてみて…というのがなかなか難しいのが現実。
作り手の数だけクラフトコーラの正解があり、これといった定番レシピが存在しないんです。(みんなが個性的なコーラをつくるため)
強いて言うと、クラフトコーラの系統が形成されつつあるのは見えてきています。
1.王道スパイシー系コーラ(辛味強い)
2.シトラス系コーラ(柑橘ベース)
3.子供でも安心!甘い系コーラ
の3系統でしょうか。(個人見解)
なので「とりあえず他人のレシピをパクって応用してみる」というメソッドがエフゲニーマエダの性格的には手っ取り早そうです。
(調べ始めるとクラスタ領域までとことん調べてしまうため)
まずは半完成品コーラキットを作ってみて、そのキットのスパイス種類や量の手応えから、どんな味わいになるのかを汲み取って考えます。
とにかく頭にコーラレシピを叩き込んで、脳内でラベンダーの味とをうまく調合していく感じ。
エフゲニーマエダことあっしはとにかくラベンダー好きなので、他のどのクラフトコーラよりラベンダーエッセンスが強く出たクラフトコーラに完成するハズです!
ではやっていこう。。。
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おおまかに用意したモノはこれら!
はじめから使用スパイスを考えて味を想像する手間が省けてるのは、進行力としてはかなり大きい!
添付写真に注意書きしたんですが、たぶん重要だと思うのでもう一度、、、
レモンは多量のクエン酸を含んでおり、安価なアルミニウム鍋で煮込むとアルミが溶けてしまうので、ガラスコーティングされたホーロー鍋の使用を強くオススメします!
ではいよいよ肝心の、コーラの個性を決めるスパイスたち。。。
●今回クラフトコーラキットの使用スパイスたち
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前回ラベンダーチャイを作ったのですが、チャイ作りでも共通の定番スパイスたちです。
このスパイス+アッサム茶葉+牛乳があればチャイが作れます。
個人的にクローブの甘辛さがキーポイントとなるコーラなのかなぁーとこの時点で想像。。。
![](https://assets.st-note.com/img/1647432203984-CqC8Uyq0YK.png?width=1200)
続いて、本品の個性的なスパイスたち。
ローリエ入れるんだ!と驚きました。
なんぜカレーシチュー等でしか見なかったもので、、、
そして辛味の代表格であるペッパー系を2種もチョイスされてました。
このコーラはショウガを使わずピリ辛系なテイストに仕立てるコーラなんだなぁと確信しはじめました。。。
胡椒2種類も使うんだ、へぇ〜。。。
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世界の半分のコーラには絶対使われている酸味引き立て役のレモン!
これは贅沢にも1玉まるまるごっそり使えとレシピに書いてあります。
そして今回のコーラは砂糖4種のブレンドシュガーでした!
使用グラム数などそれぞれ配分は不明ながらも
1.きび砂糖 2.黒糖 3.三温糖 4.上白糖
といった感じ。
もちろんのこと、このコーラはあの特徴的なカラメル色がつくはずです。
そして、初回ながらラベンダーを素材に投入し、遊びを加えはじめるおいら氏。
ドライラベンダーを一握りほどの量ぶっ込みます。
●さて、つくってみよーう!
![](https://assets.st-note.com/img/1647433269277-SbImws2EvC.jpg?width=1200)
さて全ての素材が出揃いました。
袋からそれぞれ出しては、各スパイス計量を済ませただけの段階ですw
いよいよこれらを鍋に入れ、煮込んでいきます。。。
■今回のコーラは素材をすべて砕く
![](https://assets.st-note.com/img/1647433466923-WNzdWZrzet.png?width=1200)
本品のレシピにはそう書いてありました。
ホールで煮込むのではなく、存分に香りを出すため煮込み手前で砕くようです!
とりあえず若気の至りで素材に加えたラベンダーもスパイス扱いでミキサーに突っ込んでみます。。。
![](https://assets.st-note.com/img/1647433574548-mdnLyrjOgY.png?width=1200)
ミキサーで20秒ほど、ガシャガシャワシワシと粉砕してみました。
完全粉末とまではいかずとも、いい感じに各素材をバラバラにできたと思います。
すっごいクローブの香りが溢れてきます。。。
クラフトコーラもといスパイス煮込む系料理って、使用スパイスを粉末にするかホールにするかで香り強度がぜんぜん変わってくるんですよね。
欲張って全ての素材を粉末にしても、熱の通りが早まってエグ味が生じるデメリットにもなってしまいます。
▲レモンもぜんぶぶっこむ
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意外なレモンの使用量の多さに、おうっと一瞬のけぞったおいらです。。。
こんなに使って酸っぱくならないの?と心配になりました。
煮込むから多少なり酸味は和らぐのでしょうか?
◇煮込み順序
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今回のコーラキットは難しいこと考えさせず、素材をぜんぶ投入して一気に煮込んじゃうレシピだそうです!
これは手作り用の半完成キットとしてはありがたいレシピ設計ですねbb
またラベンダー・精油の勉強もしているので理解が進んできたことですが、スパイスは煮込み時間が長いほどに香り成分が湯気とともに飛んでいってしまう性質がありますね。
なので存分に香りをコーラに落とし込むには煮込みの短期決戦がオススメされるようですbb
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コーラ原液が沸騰して沸き立ったのを確認し、一気に弱火へ!
そしてさらに10分煮込みます。
ざっくりと、この調理工程だけで15分ほどでしょうか。
かなりお手軽です。
そしてそして、、、
10分が経ったところで火を止めて、粗熱をとり保存瓶へ注ぎ込み、
スパイスとともに冷蔵庫にて1日寝かせる
ことが肝心だそうです、、、!!
「スパイスとともに粗熱をとり冷ます」この工程は、どのクラフトコーラレシピでもみかける方法ですね。
風味を落ち着かせたりするのに大事なプロセスなんだと思います。
精油も数ヶ月間安置しておくと香りのカドが取れて丸まりますからね。
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そしてクラフトコーラ、ここに完成!
もれなく北海道産ラベンダーも入ってます(笑)
後々気づいたのですが、よくみるコーラシロップの容器(これと同じ)は300 ml容器で、今回使用した手作りコーラキットが目指す完成量は約200mlでした。
もっと濃い完成になっていたようですorz
まぁ水の多い少ないは煮込んでさらに飛ばせばどうにでもなるので、そこまで大きい問題ではなかったようです!
●さてさて肝心のお味は。。。
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まずはスパイスだらけのコーラ原液を茶こしでこしてグラスに注ぎます。
さすがいつも使っている無印良品の優秀すぎる茶こし。
目が細かすぎてすぐには滴り落ちてきてくれません(笑)
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レシピでは200mL完成だったのが、水量を誤って100mLほど多めに完成したため、サッパリした飲み味のコーラとなりました!
レモン由来のしっかりとした酸味が効いてます!
味の系統としては、伊良コーラの小ボトル完成品として売られているタイプ(上リンク)に近いものを感じました!(こってりしてないからかな?)
思いのほかクローブの辛さが目立たず、レモンの酸味がしっかり生きてるなぁー!と思える味感。。。
そこまで辛味がなく、子供でもゴクゴク行ける優しい味わいです!
そして、ラベンダー香はなかなかみっけられず。。。
味わいの特徴としては、
・4種ブレンドシュガーによる長く尾を引く甘みとコク
・レモンのしっかりと効く酸味
・複雑な、ピリ辛を感じるスパイスの味わい
●クラフトコーラシロップの味分析
【甘みについて】
どうやらそれぞれ特徴の違った甘味料・砂糖を何種類も使ってしまうと、味の特徴がブレてしまい、まとまりのない単一な味わいになってしまうようです。
砂糖それぞれの長所がそれぞれの秀でた部分を取り合う、というような…
【酸味について】
コーラシロップ300mL(本当は200mL)対してレモン丸々1コといいう物量は、シロップをかなり酸っぱく仕立てるには十分な物量のようです。
コーヒーもですが、個人的には酸味が嫌いでシビアに感じられる味覚なので、今後としてはレモン半玉〜とかでもいいような気がする。
【辛味について】
今回作ったコーラシロップの辛味スパイスとして目立つものはクローブ、黒胡椒、白胡椒の3つ。
しかしいきなり辛味を感じるスパイスというワケではないようで、後味に響くスパイスのよう。
なので量の増減あってもそこまで辛味が増長されるわけではないようです。(おそらく…)
が、コーラ初心者の私として見つけられた味ですbb
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![エフゲニーマエダ(平成林業。)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8203116/profile_f140f0e27e32fd00ae68f0a10241bc18.png?width=600&crop=1:1,smart)