この時期北海道の花をご紹介
こんばんは。
懲りずに昨日記事にしたニセアカシアnote第二弾です。
今回は今が旬!のアカシアをふんだんに、遠景近景どちらからもお届けします!
ニセアカシアはやっぱ樹木なんでね、どうも惹かれる何かがあるんですよ。
これは昨日のアカシア含めたラベンダーの成長ぶりを報じる記事⤴︎⤴︎
で今日はアカシア(白花)一本で行きます!!
■初夏の北海道は山が白くなる!?
おでかけした際に「山が白くなる」とはどういうことなのか。。。
撮ってきました!
この真っ白いのは一斉開花したニセアカシア(Robinia pseudoacacia)なんですよ〜
人の手が加わった山には、アカシアがこれほど多く生えるワケなんです。
ほか緑色の強い部分は針葉樹で構成される"人工林"ですね。
この時期の色彩コントラストがすごい...!!
東側が真っ白でも、反対の西側もこの通り!ニセアカシアで真っ白!
養蜂家大儲かりだろうなぁ・・・
あたりをウロウロしていると、ちょうど手に取りやすい高さに花があるアカシアが・・・!!
樹木としてはかなり下枝なので花少なめですが、それでも画角いっぱいの白い花!
葉っぱと同じくらいの量、ぶどうの房のように花を咲かせるニセアカシア。
葉っぱを見てわかると思うのですが、オジギソウなどと同じマメ科の木本植物。
木本ということは、大豆やあずきのように秋冬がきたら枯れる草ではなく何十年と生きる大きな樹木に育つってことですね。
●実は本名"ニセアカシア"ではなくハリエンジュ(Robinia pseudoacacia)。漢字で書くと針槐。
同じマメ科の樹木にイヌエンジュ(Maackia amurensis)なんかもいます。
イヌエンジュの方は木材がしっかりしているので、木工品なんかに活用されてます。対してニセアカシアはスカスカなのであまり使われてません、、、
エンジュの名があてがわれていますが、北アメリカから来た植物。
モノクロ写真で撮るとコントラストの差がより伝わってきますね。
それぐらい真っ白い花をたくさんつけているワケです。
地元ご近所さんのきのこ栽培園さんのニセアカシア満開のインスタ投稿。
樹木を真っ白に染める壮観さは見ものですね。。。映えます!
■ニセアカシアの花を詳しく、、、
花房をいくらかプチったもの。
葉っぱと同じく、花も並んでついています。
豆科ってそら豆やインゲン豆のようにサヤを作る特性があるのですが、綺麗に並ぶ葉も花も、豆のサヤと似ていますね⤵︎⤵︎⤵︎
アカシアが開花して外を歩くと、アカシアの甘い花の香りが漂うのですが、 花自体を嗅ぐっても思いのほか、さほど香ってきません。
置いておくとほんの〜りと甘く香ってくるくらい。
よほどラベンダーの方が主張強いくらいです!
さらに近づいてみましょうbb
■花単体をみてみよう
サイズ感は手のひらにモサッと乗っかるぐらいのボリューム感!
茶ぶどう(デラウエア)など、まさにそのくらいの大きさはあります。
花びらの付け根、がくは桃色だったり緑色なんですが、花びらがとにかく純白!清い。
あと1、2週間ほどして受粉が完了し始めると、花びらが桜吹雪のように散り始め、茶色混じりのくすんだ花色に変化していきますよ。
花のひとつひとつをとってみたもの。親指に乗っかるくらいのサイズ。
面白いことに、花びらは5枚あるのですが
うち1枚は大きく蝶々のように大きく膨らんでいました。これは新発見!
雄しべ雌しべなど柱頭は、雄しべが筒のように連なって雌しべを包んでいる構造…ってここも拡大してみましょうか。
花のひとつを可能な限り分解してみたもの。
やけにパラパラと花びらが落ちやすかったので、おそらく受粉が完了した花だったのでしょう。
上で述べた、筒のように連なる雄しべと雌しべを分離させてみると、雌しべの真ん中(子房)にはすでに豆のサヤの部分が!おもしろいですね!
豆のサヤになる部分を雄しべが包んでいる構造です。
サヤの先端にはピョーンと1本雌しべ(柱頭)が伸びていますね。
しかしここまで解体しても甘い花の香りはほとんどしません(笑)
■ほかこの時期に咲く白い花
この時期外を見渡してみて目につく白いお花シリーズ。
北海道の真ん中らへんに住むおいらの生活圏ではこれらが咲いていますよ〜
シロツメクサ(Trifolium repens)とフランスギク(Leucanthemum vulgare Lam.)ですね。
シロツメクサはみなさんご存知の通り三つ葉で有名な、美しい芝生を作るマメ科植物。
白い花びらが70枚ほど1本に集まったお花(去年1枚1枚数えてみた…)ですね。
フランスギクは北海道では悪名高い、増えてはモサモサ生えてくる厄介者。花束まとめて掴んで引っこ抜くと根張りが浅いので、比較的すぐ抜けるんですが、成長速度がすごいのでほっとくとあちらこちらで増えます。
●アカシア含め白い花ってよくミツバチがやってきます。
ミツバチはラベンダー(紫)にもくるので、白/青/紫のお花にやってくる習性があります。
フランスギクは蜜を出さないのでハチは止まりませんね。
黄色→アブラムシ、チョウなど
ニセアカシアはアメリカ由来の植物なので、全世界で蜜源植物として栽培されています。⤴︎はイタリア産ですが香りは変わらないハズです。
ぜひ花の香りダイレクトに味わってみてはいかがでしょう!?
●ほかラベンダー畑のようす
今日みられた変化もプラスαでご紹介!
ジャーマンカモミールがぐんぐん成長をはじめました!
ここ数日でグーンと真上に伸びはじめてます!
早くも頂芽にはもう花芽が形成されてますね!
ハーブはホント成長早くて観察が楽しいです!
買ってきてからほんの半月しか経ってる気がしないんですが、ここ最近の晴れ間続きで陽光たくさん受けられてるので、その分成長が加速してるんでしょうかね??
土壌試験株のロイヤルパープル(L.angustifolia 'Royal Purple')もモノによって花をつけはじめました!
"枝葉が暴れやすい"とされる高性種のロイヤルパープルですが、なんだかんだ先端から花芽を伸ばしはじめてます。
やはりここ最近の晴れ間続きなんでしょうかね?
それにロイヤルパープル、この時点でラベンダー香がしてきます。
試しに花粒をつまんで嗅ぐってみましたが、強めのすごくスッキリした香りで癒されます!(さすが英国香料品種!)
もっとわんさか育ってくれればいいのに〜と思ってますw
肌感覚、試しに結構な水を与えると成長が進んでるような気が…
なんだかんだ気にかけてたメイレット(L.angustifolia 'Maillette')も同じく花芽を伸ばしはじめてました!
いや葉っぱモシャモシャと付かんのかい…!!
相変わらず心配になる、癖のある育ちっぷりですが成長の一様が観察できたので一安心!
やはりメイレットも水を与える頻度を増やすと一気に成長が進んでいる気がします。水嫌いのはずですが、水条件が鍵なんだろうか…?
北海道品種のように素直には育ってくれないみたいです。
メイレットは①花壇植えのものと②2月から室内の鉢で育てていたものと2種類あるのですが、写真のように花芽を出しはじめたのは花壇植えのものですね。
やはり何か成長度合いがズレたんでしょうか。。。
決定的な"何か"を探っていきたいところ。
21/11.05 追記
おそらく1号花壇には黒土分が多く窒素供給が多かったかも。
また今年は干ばつ年で、鉢植え株(室内育ち)は慢性的な水不足に陥っていた可能性大。
執筆当時は降雨が大気中チッソ供給の要因であることをまだ知らず。。。
ではでは!
アカシアについて深く切り込んでいく回でした!
(花にハマりこんでいるなこの男は…)
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