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南仏荒野の地面をほじくり起こしてみたい欲求。

さてさてラベンダーグロワー(狂愛家)の息抜き記事です。
欲求のままにテキトーに思いついたことつらつら書いてみます。

ラベンダー蒸留記事サボってるくせにわりと毎日(日によって多い少ないありますが!)ラベンダーのことを考えているわたくしエフゲニーマエダ。
香り・精油品質のこととか育て方のこととか、ラベンダーにまつわることは必ず毎日何かしら脳内会議やってるわけです。
これぞ狂愛家。
これでこそラベンダーグロワーの称号を名乗るのにふさわしいラベンダー愛好家だと思ってます。(香りだけじゃなく育てもする!)

家の前に並べてあるローズマリークラリセージヒソップアオイハッカ、ミントなどの鉢植えはすべてラベンダーの栽培ノウハウに知見を還元する目的で育ててたりします。
同じ土同じ栽培環境で違う植物だとどう"表情"を変えるのか?なんてのを見てるわけです。
「ああ君は水不足だと葉っぱがこうなるのね」とか「この大きさだと何日で水不足になるのね」とか「水(雨)が多いとこう変わって来るのね」とかをあらゆる植物からそれぞれ違う反応として学んでいるわけです。

ラベンダー愛好家いえどラベンダーだけをただ見つめているようではラベンダーをなかなかマクロに捉えられないものだと思ってます。


なんでも最近のラベンダーにまつわる脳内会議テーマのトレンドは
「気持ちよく育ってくれる土壌環境・土壌構成」について。

「2019年本腰入れてラベンダーを育てはじめてから去年まで」のスパンと「去年から今年」のスパンで、ある写真の観察からひとつ大きな革新・改善を得ました。

南仏を舞台にした文学作品中では"雑草扱い"されていたりするコモンラベンダー

まぁこれのことなんですけど!
ラベンダーを多湿で枯らさないためにはつまるところラベンダー産まれの地ではどんな姿で育っているのか?を知ろうとしたワケです。
上の写真だとすんげぇギャップを受けました。
ただの岩屑の上に生えとるやん!!そんな栄養いらないんかお前!!くらいには衝撃受けましたね。
これで育っているのを見ると、日本の園芸愛好家が教示するラベンダーの育て方では栄養まみれなんだなぁーと思い知らされたワケです。

で、この写真(をはじめ原産地での数々の写真)をみっけたことで、ウチでのラベンダーの育て方についての大きな変革をひとつ生みました。

栽培用土の組み方に革新が

こういう考え方ができるようになったんですね。
去年までは花壇やら鉢植えやらでもすべて同じワンパターンの「自称完成度を高めた用土」で植えてたんですわ。これが過去のパターン。
これg…これでも結果的に晴れ日続きだったり雨続きだったりと両極なシーズン気候下だとラベンダーはストレス過多に。結果として突然枯れ上がったりしてしもたワケなんですよ。

で、今年の7月からは栽培用土をレイヤ(層構造)として考えるようになりました。水分は根系のどのあたりで必要か?とか黒土が多湿状態では腐敗の要因だとかを考えられるようになったわけです。
ま、「栽培用土」は植物育てる上で2番手くらいに手加えやすい調整簡単な要素ですからね。

ということあって、去年から今までにラベンダーの育つ土・地面(+a空間的環境)のことを猛烈に考え始めるようになったんですナ。

空間的環境ってのは雨の降りやすさだったり気温動態だったり日照量とかの要素ですね。そいつらひっくるめて総合的に植物の"好み"を叶えてあげられるともう植物栽培のプロなワケです。

たぶんね。

●ひたすら南仏のラベンダー農園の地面を観察

で、最近は暇さえあれば何してるかというと、南仏のラベンダー農園の地面の観察!
空間的環境は日本の北海道と大差ありすぎてあえて除いてるんですが、ラベンダーの育つ土壌環境・用土はけっこう再現可能だよね〜ってことで土壌・用土・ラベンダー栽培の栄養学あたりに狙いをつけたワケです。

コモンラベンダー(Lavandula angustifolia)生まれ故郷での姿
高山植物と言ったほうが正しいのかもしれない

これは原生地(畑ではない、野生のラベンダーが育つ環境)の写真。
ま当然畑とは分けて情報収集してます。ラベンダー本来の生育能力が見られる資料になるので!

=フランス高原地帯で育つ原生ラベンダーは最低限の土壌栄養環境で育っているため。

コモンラベンダーが列植されているようす。
畑の土壌(馬・牛フン堆肥などを含む)から栄養素を多く獲得できる。

でこちらは南仏:ラベンダーの栽培畑のようす!
土壌を再現するにあたってまず参考にすべきはこちら栽培畑の地面のようすを観察し学ぶべきだろうと!

見た感、結構岩ゴロゴロで、プラス粘土みたいな土が詰まってますよね、これは意外に思いました。
用土の水はけしさすさ具合から生育シーズンの降雨量も知りたいところですが、これだけ岩ゴロゴロだとまぁ水抜けやすそうではありますよねぇ…。

こちらは活発に更新されるインスタがある南仏最北のフォーバレー蒸留所のラベンダー畑
この背景に写る山というか白い石灰岩の崖をかけ上がるとヴェルコール高原が広がります。
この崖/標高差によって天然ラベンダーの分布がパタッと断たれるのか、ヴェルコール高原上の涼しげで風の吹くところでも一応の生育はあるのかとか気になってたり。あぁヴェルコール高原の南縁も歩き回りたい〜〜〜

話戻して、南仏いえど最北のラベンダー栽培地ともなれば降雨量は増え、日本・北海道的な気候環境に近づきます。森の緑の量が増えたり雑草の量が増えたりしますかね。
フォーバレー蒸留所の畑の土をみてみると、雨で溶け固まった粘土が締め固まってるようすが感じられますね。意外と粘土っぽい用土で育っているもよう。

原生地と畑とで紛れているやつたち。
畑で植わさっている画像を見るともう砂利に植えられているような印象ですよね。
おそらく下層には砂と腐食土などが混ざった土層があるのだと思われます。
ガレ・岩屑が多いとやはりラベンダーは根っこが吸気しやすくなるので多雨による「根腐れ」の心配がなくなります。

●いま行きたい海外旅行先〜南仏の田舎の高原

最近、おいらの友人がアフリカタンザニアと北極圏アラスカに旅行中です。
そこでふと思ったのです。
エフゲニーマエダがいま行きたい海外旅行先は?と問われたなら…

すんげぇとこチョイスしますよねこの男。
そうですラベンダー栽培をさらに良いものにする学習旅行としてならあ、海外のココ行きたいわって欲求があるんすな。『南仏の田舎の高原。』


そしてやりたいこといえば、地面をほじくりにいきたいんです。
写真を見るだけじゃわからない表土のさらに下、土壌を観察したい。
岩ゴロゴロの下何十センチあたりから石粒が細かくなって保水できる層・土に変わるのか、チッソ栄養源は?とかを見に行きたいわけなんす。

なので穴掘りに南仏いきてぇなぁ〜〜〜って旅行欲求だけはまぁあるのですw

お前…南仏のグラースやマルセイユといえば欧州有数のバカンス地だぞ…なのに山の上行って土掘りたいとは…
さすがの香水ファンやラベンダーファンなんかはグラースやヴァランソル高原なんかに行くのにそこを避けてドロームの山中に…

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エフゲニーマエダ(平成林業。)
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。