青いハンドバウム作るよ!!
はい。青いハンドクリームではなく青いハンドバウム作ります!
ハンドバウムはようするに、液体状ではなく固形状態のハンドクリームみたいなもんです。リップとかがそれにあたりますね!
ちょうど使い切られた誰かの空ケースを拾ったので、リサイクル魂が湧きたち中身を作り出して逆に補充してやろうと思い立ちました。
ちなみに前回の使用者・中身は柑橘系のアロマが残ってました。
香りに酸味があったので、みかんオイルってワケではなさそうでした!
それと、、、
Q.なぜ青い製品を?
どうやら世界各国、どの国もほぼ共通で「青色」が最も好まれる色であるそうです。2位3位4位の順列はそれぞれ国の文化によるんですが。。。
人間はどう足掻いても、青色を嫌いとは言えないらしいです。
加えて、北海道では青い名所が多いんすよね。積丹とか美瑛とか。
青いビールもあるし、確か青いカレーってのもあったはず。。。
青い部屋コーディネータなるインフルエンサーも存在していて。
そして青いオイルを生み出せる植物も存在します。Wow!!
そして、青い植物原料100%のスキンケアってもしかしたら平成林業。が日本初かもしれないんですよ。
おいらが初めて生み出すことになりそうです。ネットを見る限りは。
世の中にはこんな水色のハンドクリームもあるんですが、残念ながら原材料に青色1号(着色料)使っちゃってます。あらら〜〜〜www
ということで、道端の草から抽出した青色オイルを使うので、正真正銘ホンモノの植物材料オンリーハンドバウムが出来上がります。
それらが今回のモチベです(笑)
ではいきましょう。
ケースの容量が満35ml分だという事を把握しておきます。
植物油およびロウは水より密度の低い物質(体積大)なので、比重0.8ぐらい?なので30グラム+aに量を合わせようとすると、溢れます。
水とハンドクリーム・バウム原基材料の比重の違いと、ケースの容量を先に把握しておくのが大事だと思ってます!
あ、そしてそして。
使用するキャリアオイルによっては、酸化しやすく半年ほどで油臭さが出てしまうものがあるので、なるべく早期に使い切れる小さい容量のケースの使用もオススメしておきます。
さすがエフゲニーマエダ!
●ハンドバウムの材料たち
この並びから柔らかさを生むキャリアオイルをあえて外してあるのですが、保湿クリーム&バウムの大元のベースとなる基材たち。
ノンアロマ(無香料)の保湿クリームを作るのであれば、この上2つにキャリアオイルで緩さを与えれば即完成です。
シアバターの役割(他の同等品とか)がよく分かってないのですが、ロクシタンがシアバターをスキンケア商品に配合した事で有名になったようです。どうやら。
同等品にカカオバター(チョコの油分)やマンゴーバター(マンゴーの油分)などがあるようです。
それぞれカカオアレルギーやマンゴーアレルギーなんか抱える方はそれらを避けてシアバターを使う、といった選ばれ方なんでしょうか。
ミツロウは保湿クリーム&バウムに硬さを与える役目の材料です。
厳密にはワックスと呼ばれる、植物油とはまた違った動物性の生成物らしいので…不飽和だか飽和だか、ま!ケミカル的な詳細は調べられてないんですが、とりあえず油脂ではなくワックスなんだそうです!
未精製のミツロウは明るいイエローに天然色がついているのですが、これはビタミンEやトリフェコロールといったアミノ酸による色のようです。
なので
→アミノ酸の恩恵を受けたければ未精製を!
→クリームの色や肌馴染みを取りたければ精製ミツロウを!
という判断になるようでっす。ミツバチってすごいね!
●ハンドバウムのアロマ材料たち
えー、左からいきます。
アプリコットカーネルだかなんたら書いてますが、中国で作られるガチ杏仁豆腐の杏仁のタネから絞られたオイルです。杏仁オイル!
オイルなので常温では液体です。
いわゆるキャリアオイルとよばれる役割のオイルで、コレを含ませるかどうかで柔らかい保湿クリームにするか、リップのように硬めのハンドバウムにするか決まるようです。
加えて、濃度100%の精油を適度な薄さにするためのなじみ剤としての役割もあります。
エフゲニーマエダは杏仁豆腐が好きすぎるので、ほんのりと杏仁の香りを与えたかったために杏仁オイルをキャリアオイルに選びました。
で肝心の精油たち。
🔵セイヨウノコギリソウ精油
おそらく日本国内でこの真っ青なオイルを生産できるのはエフゲニーマエダ1人だけでしょう。(正真正銘の国産素材オイルだよ!)
そもそも外来種の雑草であるセイヨウノコギリソウは、北海道には明治頃にヨーロッパからの輸入牧草とともに入ってきて定着・大繁殖。
セイヨウノコギリソウ(Achillea millefolium)はスカンジナビア半島最北の北極圏でも普通に生えるほど耐寒性のある植物なので、無論北海道で増えまくってるらしいです。反面、暑い本州には少ないらしい。
なので安定的にオイル作れてるのが、日本でおいらくらいという。。。
コイツを惜しげもなく使って、青いハンドバウムを作っちゃいます!!!
今回の主役中の主役です。
しっかし課題なのは、ノコギリソウオイルのアロマ・香り。
目が覚めるような超薬草の香りがします。
フロリハナ(仏)調べだと、マトリシン誘導体(カマズレン)の他にβ-サビネン(ヒノキの香りの主体)やバラなどに含まれるゲルマクレンDなんかが精油の構成成分主体のようでした!
このザ・薬品感をいかに他のアロマで誤魔化せるかが今回の醍醐味だったりするのです。。。
・コモンラベンダー精油を使ってみる
ラベンダーのラバンジンは相性が良さそうな気もしたんですが、結局目が覚めるようなカンファレンスな香り同士なのでボツ。
ラバンジンラベンダー精油は柑橘系に合う性格なんですよね。
代わりにコモンラベンダーの中でもフラワー感が強い2号はなもいわ精油をチョイスしました。
とはいっても、ラベンダー精油以外に所有している精油がマツ精油だの柑橘精油だの、ろくな精油を持ってなかったので消去法的にはなもいわになりました、という事なんですハイ。
では、お待ちかねのいよいよ、、、
●では、作っていこう。
まぁ最初から精油をぶち込んで加熱しちまうと、アルコールに近い性質の精油・エッセンシャルオイルは香りが飛んで逃げてしまいます。
ミツロウとシアバターが冷え固まっていく途中で、キャリアオイルに解いた精油を混和するようにし…
精油の添加はなるべく熱を与えないようにするのが肝心やと思ってます!
精油の熱変質に関しては、そもそもほとんどの精油100℃以上の水蒸気に晒されできた物質なので、再度加熱されてもさほど変化は起こさないと思ってます。
この辺はご安心を。
加熱時の工夫点として、湯煎ではなく、理科実験でお世話になった加熱用金網を買ってきました。
この上にアルミケースを置いて、ケースに直火を当てる事なくゆっくりと加熱できます。
①ベースバウムを作ります。
透明でビタミンなどが取り除かれている精製ミツロウです。
今回は固形のバウムに仕上げていきたいので、本来は2g使用とかなのに対し、倍ほど使用していきます。
4gとは出ているのですが、結局6gほど使いました。
キャリアオイルが入るのでガチガチにはならないだろうと踏んでいます…
ミツロウの6gに対してシアバターをon 12g追加しました。
なにやら肌馴染みがめっちゃ良くなる植物油脂らしいです。役割としては。
20まで載せるつもりだったんですけど、水と油の体積・比重の違いを思い出し、18gで抑えておきました。
これにさらにキャリアオイルと精油が加わるので、ベースだけで完了させてしまってはいけません。
※ちなみにシアバターを食べて味わってみたのですが、オリーブとも似つかない、けど植物油だろ!というような風味がしました。
カカオバターの方がまだわかりやすい風味をしているので味はそっちの方が好み。
固形材料たちを一旦加熱し溶かして一つにしてあげます。
カセットコンロで加熱してるんですが、コンロの火が消えるギリギリのポジションでも3分くらい待ってると油が溶けはじめてくれます。
溶けました。5分くらいでここまでいけます。本当に簡単ですね。
実はこの時点でハンドバウムとしては完成しているらしい。
キャリアオイルの役割はクリームにするかどうかあたりの材料らしいです。
精油混ぜ合わせ用ビーカーを買っていなかったので、、、
キャリアオイルを先にケースに加える手順が発生。
温度の高いベース材料(ロウ+バター)に常温のキャリアオイルを6gほど流し込むと、この通りキャリアオイル周辺から凝固温度の高いロウが固まってしまいました。これでは混ぜることができません。
ということで予知できていないミスを踏んでしまいました。
温度差が生じてしまったので、再加熱しキャリアオイルと精油を混ぜることに。。。
②色付け・香り付けします。
ベースを再加温し精油を垂らしても固まらない温度までもってきました。
ここでコモンラベンダーである2号はなもいわ精油を10滴ほど。
ドロッパーからの1滴は基本的には0.05mlとされます。
なので0.5ml入りました。
まだ溶けてて熱いので肌には塗り込めませんが、ほんのりとラベンダーの優しい香りが立っています。It's so good!!
さてお次は肝心の青色ことノコギリソウオイル。
しっかし保存ビンの中の精油、凄まじく濃い群青色してますね。。。
たったの1mL加えてこの青の濃さ!!!
別に入れすぎたワケでもないけど、混ぜてる最中にあまりの深い青色に内心ビビる。
大丈夫、毒じゃありません。イギリスではサラダにされる草のエキスです。
なんか思ったのと違うな・・・一気に青が濃くなりすぎた感。
まさかノコギリソウオイルの青がここまで濃いものだとは思ってませんでした。ちょっとやりすぎてしまった気が、、、しなくもない。
たった1mLですよ?
保存ビン(5mL)の中身もさほど減ってない。1mLくらいしか使ってない。
③混ぜ終えたら、冷やし固める。
冷え固まりました。一応のモノとしては完成でっす!
固まると白っぽく半透明に、スカイブルーな色合いに落ち着いてくれました。
にしてもすっごい青色してますコレ。。。
はい青いハンドバウムの完成です。
正真正銘、植物材料100%のみで作り上げた、エフゲニーマエダ初のスキンケア製品です!!!
なっるべく見た目色に近いフィルタで撮りましたが、マジでこんな色してます。マジで青って色してます。すごすぎる。
綺麗通り越してもはや奇妙。見たことないよねホント。
(自由研究で作った手作りキャンドルの青色クレヨン入れすぎたみたいな色してる)
世界のどこかで作ってる人はいるだろうけど、日本でネット発信してるのはエフゲニーマエダが第一人者なんじゃないかなぁ〜〜〜と、かなり自信持ってます。
僕はまだ免許持ちじゃないので雑貨扱いの域を出ないですけど…!
海外には同じ製品作ってる人いた、海外例⤴︎⤴︎
●肝心の、使用感…!!
出来上がった青いハンドバウムは常温では固形ですが、肌温でサーッと溶けてくれるシアバターを12g分も配合しているので、さすが指先の温度でもしっかり溶けてすくい取れました!
レシピとしては、参考元だとミツロウ2gだったのを5gないし6gは使っているのでマジでガチガチで使い物にならないんじゃないかと心配にもなりましたが、超真冬の今時期でも指先でクルクルすると秒で溶けてくれるみたいなので超絶安心しました。よかった!
・アロマ的感想。
このハンドバウムには、アキレア精油を1mLとラベンダーはなもいわ精油を0.5mL配合しています。
青の着色源であるアキレア精油は、製品としては入れすぎた感(容量に対して3%の配合)ありますが、、、
"プロトタイプ"というワケもあって最近肌荒れ気味の患部に対する抗炎症性という実力を試したいという意味合いも大きいんです。
ということもあり、ケースのフタを開けるとラベンダー精油のもつ花のような美しい香りがフワッと入ってきますが、すぐさまアキレア精油の独特なハーブ香がやってきます(笑)
これは色とともに、本当に強い香りなんだなぁーと感心してしまうほどです。
以降の制作物に関しては使用量を0.5~0.7mLほどに抑えていこうと考えている所存です。
そもそも、製品販売しているノコギリソウ精油って、高いんですよ。
うちでも1回の蒸留で3mLほどしか採れないレベルなんですよね。
というワケあって、アキレアのハーブ香が強く出た結果になりました!
ということは、元来強い香りを持っているミカンやオレンジなどの柑橘系精油を使うとバランスが良いのかもしれません。
やはり柑橘系のアロマはハーブ類のアロマと親和性が高いですもんね。。。
●今回のハンドバウムレシピ!!
では、ささっとジャジャっとレシピを公開しておきま〜す!パクリ放題だよ!
あ、ハンドバウムなので、常温では固形の、硬めに仕上がってます。
ではでは!!
おそらく日本で初めて青いハンドバウムを作った回でした!
次は青いハンドクリームに挑戦してみたいと思います!
若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。