ラベンダー色素実験の進展。
あい、あいあいこんちはこんちは。エフゲニーマエダだよ。
わざとらしく撮った感ありますが、数日前にラベンダーの紫色の色素を利用したラベンダーパープルカラーのハンドクリームを作ってやろう!と意気込み、いざ材料を用意したはいいものの・・・
クリームケースだけが足りてませんでした!!笑
なのでその日のイベントは無駄打ちに終わったのですが、揃えている材料を眺めてある事に気付きました。
今まで過去の色素を液体中に溶かし出す実験で、40%のアルコールにバイオレットメモリーの色素を溶出させたことはあっても、96%への溶出はまだ無かったなぁ〜・・・と。
やってみましょう!!!!!!!!
●高濃度アルコール中へのラベンダー色素浸出実験
■趣旨と展望
えーようは実験要綱です。
趣旨としては、今まで水、40%アルコール(ウォッカ)、70%アルコール(アブサン)、糖液(砂糖各種の水溶液)への浸出経験はありました。
しかし残り4%の水成分を残した96%高濃度の炭化水素溶液(エタノール)中への浸漬・浸出はやったことがありませんでした。
ミソなのが、100%エタノール(無水)ではなく、4%の水成分を残した蒸留アルコールである点です。4%の余地を残しています。
過去に、というかキャンドル作りの一途で、熱で溶かして液相にしたワックス=炭化水素100%にラベンダー粉末を混ぜたこともありましたが、こちらはワックスが液体中ではドス黒かったのに対し、冷えて固まるとうっすら青色を呈した点が観察できました。
そして今回は、分子量がかなり小さく水(18.01528 g/mol)と分離することのないエタノール(46.07 g/mol)に混和させてみる実験回です。
この実験を経ることで、アルコールにめっちゃ紫色が溶けてくれるなら同じ炭化水素同士のハンドクリーム基材にダイレクトにそのまま混ぜ込めるよね〜ということがわかります。
で一方、混ざらない!水には溶けるがアルコール=炭化水素には完全ムリ!となると、水と油を混ぜるための乳化剤の導入が必要になってきます。
加えて精油にはラベンダー色素は混和できないという事実を知ることにもつながります。
- 過去のラベンダー色素実験 -
思えば前回記事からかーなり年数が経っているので、とりあえず色素実験の来歴を一覧掲載しておきます。
■実験開始。
100mlビーカーに、確実に浸出した色が観察できるであろう分量(スプーン小さじ2,3杯ほど)のラベンダー粉末を入れます。
まぁラベンダー粉末の分量としてはこんな感じ。使用した品種はおそらく3号濃紫ラベンダーのもの。
販売以外の実験材料用に袋に入れて常温放置していたものを使いました。
そこに未開封スピリタスを20ml注いだ。
いくらまぜまぜしても、水に溶かした時のような鮮やかな紫色を呈することはなく、画像中のようにどす黒いまんまであった。
アンミカさんを頼るとすれば、うーっすら赤紫色がかったダークバイオレッと的な色合いではあるのだと思う。
しかし本来のラベンダー粉末の紫色がそのまま見えているだけのようでもあった。
■結果ⅰ
色味比較のために水道水に浸出させた試料も用意した。
試料の経年劣化(酸化?)のせいか赤みの強い紫色に見えるが、色の違いは明白であった!ワォ!
そしてスピリタス試料は本当に黒い色が出たのか?といささか疑問に思ったので、火気に気をつけ別容器にスピリタス試料を布越し抽出してみることにした。
■結果ⅱ
謎に鮮やかな液体も増えてますが、ドス黒いスピリタス溶液を布越し抽出した液体はオリーブ色を呈する黄色の液体の方。
高濃度アルコールの方には全く紫色の色素が溶け出ていませんね・・・。
そして真ん中の凄まじく鮮やかな紫色の液体は、一度スピリタスに浸出させたあのドス黒い試料/ラベンダー粉末を、再び水で抽出して得られた試料です。
まさかの色素が生き残っていました!!!!
ということは、
という性質が観察された事になります。
並びにスピリタスには、精油やほか植物の持つ樹脂成分のみ(黄色い色素成分)が溶け出た、ということになりました。
油には油、水には色素が出る。という結果に。
これが今回実験の一応の結果、ということになりましょうか…!
何回実験を繰り返したかはわかりませんが
■謝辞
そしてそして、今回高濃度アルコールにラベンダー粉末由来の色素ははたして溶け出るのか?を調べるヒント・きっかけを与えてくださりました、アブサンと靴磨きBAR アトリエ 店主オカモトヒデミさんには、この場をお借りして感謝を申し上げます。
そしてそしてそして・・・
実験はまだ終わっていません。
■結果ⅲ 1週間冷蔵安置した結果は。
こちらが、実験当日1/31に試料ビンに溶液サンプルを詰めた段階での写真です。
ラベンダー色素のもう一つの弱点として、色持ちの時間が極端に短い!という難点がありました。
おおよそ15分〜30分、長くて1,2時間程度でお茶のような茶色に変色してしまう性質です。
アルコール浸漬プロセスを通過させると、色素はどのような振る舞いをみせるのか?を長時間観察してみたいと思います。
対してアルコール96%抽出溶液ではなんの変化も起こっていないようですね。
P.S.
何かヒントになりそうなweb記事をみっけた。
どのみち水抽出なので、スキンケア用乳化剤が必要になりそう。
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