個人メモ[青の探求-2]
身のまわりで割と安易に手にできる花から抽出した青色色素の性能・性質について化学探求するこのシリーズもついにラベンダーの枠を超え、アズレンブルーの領域へと歩みを進めてしまいました。(下リンクは前回)
えー、この色素をゲットできたのは、21年12月に導入した蒸留器のおかげ。
それにより6月中旬からこのアズレンブルーを醸す精油を自家蒸留にて入手することができた。
この色素こそ紫色ではないものの、劣化・褪色については未検証だったので、今回その「精油の色褪せ」について徹底検証していきたいと思う。
これを見て、何をやろうとしているのかエフゲニーマエダ。だいたい想像はつくはず。
アズレンの色素構造は日光によって変質されるのか否かを調べるわけです。
また期間はどのくらいか?なども兼ねて。
🔵実験開始と手順
1.実験材料の準備
まず5mlバイアルに4mlほど、それぞれ量を揃えた純アルコールを準備する。
精油100%のままだと色が濃すぎて比較しづらいのでアルコールで色を薄めるわけです。
次に、片方のアルコール入りバイアルにアズレンオイルを5滴ずつ滴下していき、色の濃さ丁度を探ってゆく。
この25滴くらいがベストかな?と、この量で実験設定。
ちなみに1番実物に近い色合いはこんな感じ。群青色といった具合。
で、同様の同じ条件設定の試料を2つ用意。
横の「原色確認用」とラベリングしたバイアルは、実験結果が得られたときにその場で試料を作成して劣化具合を確かめるための容器。
内容液を光に晒さないために用意した試料のうち一つをボール紙でグルグル巻きにして日陰試料/shade sumpleの完成。
対して日なた試料/sunlight sumpleは特に処理を施さない。
2.実験場所
日陰試料(Shade sample)は暗室の箱の裏に静置。
常温環境とだけ同じ条件で、陽光は可能な限り当たらない部分に置く。
日なた試料(Sunlight sample)は可能な限り陽光を当てたいので、1日で陽の差す場所に、さらに反射光も逃さないよう真っ白い紙の上に置く。
●実験結果/ Result
さて、この実験を開始したのは「2023/04/09」から。
まずは1ヶ月、それから3ヶ月、半年、1年と協会が推奨する精油の使用期限1年を目安に観察していきたい。
・130日目
想像以上に色の変化に時間をかけたが、だいたい100日経過ごろから目に分かるほどの色味変化が出はじめたと思う。夏が訪れてから変化が進行した感じだろうか。温度変化の要因も?と想像。
アズレンの日照を受けての色変化は薄くなるというより紺色・NAVY colorに黒っぽく変色するといった変化であった。
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