詩「 混合 」
これ以上という言葉
記号のようにちりばめて
追い詰められた気になっている
一方で逃げ道を沢山持っているくせに
それ以上なのか
それ以下なのか
立ち位置の確認
そもそも それとはどこ
曲がったものは曲がったままで
まっすぐさは時として妨害
郊外のように崩壊されたものの泣き声を
今すぐ きいたら
体温があがっていく様子が見える
揚げてしまおう
ミックスして
お腹を空かして待っている者たちへ
届けよう
冷めないうちに
ころばぬように杖を持つ者たちへ
染まる前に染められたとき
異常なしであることに気がつかない
ベルが三度なっても
当たり前のサンドイッチだ
何一つ一致しない
絶妙に違うものだらけのエンターテイメント
そればかりが続く
怠け者のようになっていったとしても
それを悪だと言い切れるのか
刃がボロボロになった剣は
実はどんな上等な知識よりも
深く厚く思い
哲学めいた顔の皮をはがせば
馬面よりも醜いくせに
自由を与えられすぎて
不自由の意味が分からなくなってしまった
ディナーショーで証明された
照明の虚栄心
それは暖かさ
それは美しき醜さ
それはどこにいるのか見失った
心の折れた角
全部足してしまえば180度
熱く厚く燃える中で
ゆらゆらしている眼光
透き通るように突き通した
一本とられた昼さがり
何とも居心地がいいことよ
枯れはてていく
朽ちていく
でも生きてる