詩「 ソリッド 」
裏側の美しい模様が確かな記憶
薄汚れた現在を紐解く
埃にまみれていても
ただ振り払えばそこにある
次へと続く朽ち果てていったその後
見たくないものを
意地でも見ようとする
隠し味が大地に突き刺さるように
すべての闇はただの薄ぺらい膜
包まれていたものが
隙間からボロボロと落ちていく
半分のどちらかが火蓋をあけても
そんなことでは始まらなかった
よく分からないけど
これに賭ける
見出せない根拠と理由で破壊すれば
湧き上がるジャングル
奈落の底から のしあがる
絶対的なホールド
振りほどけない
たったひとつの赤い点
くすぶった炎の鳴き声はやまない