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詩「 かすれたフィルム 」


ちらつく白々しい うすっぺらさ

眼球のすみっこで ざわめく

ちょっと つつけば 崩れ去る一流に

お笑い草と名前をつけた

シャボン玉の中あふれる思い込み流し込み

それは妄想

相当の登場回数で統率不可能で

もういい加減に回想

ぼやけたスクリーンふきとればクリーン

清潔感あふれる暴走

不自由のなかでもがいてる自由

のっぺらぼうの羽をつけた

それで満足なる欲望のこん棒

どこにあるのかほんとにあるのか

胴体が厚みを失っている

操作できないトロフィー まるで武器のよう

自慢して白々しさの純度が増すゆうぐれ

衣の中手足を通しても筋までは通らない

情報がすべて役立たずのホウレン草

井戸端会議のネタに丁度いい

号令のない会合

しまりのない腰まわり

間の抜けた白い目

昆虫みたいだ

草むらの中をとびはねて

燃やされて油をつけてすべりおちた

横やりがささる地面は

マグマのように赤くなる

いつのひか破裂する裂け目から流れ出る

支配する行き場のない情熱が

異形の太陽 この世界に確かに存在する

新たなる芽を育てていく

摘もうとする愚者をすべて葬り去って

何か意味のある

何も意味のない

偶然を歓迎して酒の肴

ソファーにもたれかかって

何かによりかかって

大きな花に食べられて

誰かがそれを天使とよんだ










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