受験生日記
卒業試験が終わった。
一応卒業できる点数を取ることができた。
去年背中を見ていた先輩たちと同じような月日を過ごしているはずなのに、いまだに最高学年という実感が湧かない。
模試に追われて過ごしているからだと思う。
私にとってこれは人生3回目の受験期だ。
1回目は中学受験、2回目は大学受験。
今のところ一勝一敗。ただ、人生に置いて負けなんてないと思っているから、私の中では全勝。くるべくして今の大学に来たと思っている。
大学一年生の頃はこんな大学来たくなかったなんて少し言っていたけれど、なんだかんだで今は居心地がいい。それは、2年前に努力し、選択する権利を勝ち取り、進む道を選び取ったからだと思う。
高校生の頃は世間がいいという波に流された。
とったほうがいいと言われた授業はとって、復習もままならないまま新しい知識を詰め込んだ。そしてすぐに忘れた。
目的なんて考えていなかった。
意味なんて考えず、人の言葉をいいように解釈し、表面だけなぞった。
結果的に間違っていたから、行きたかった(と思っていた)大学には進学できなかったのだけれど。今考えたら、もっと真剣に自分の時間の使い方や能力のキャパを考えるべきだと思う。
今が1番自分の頭で考えて計画を立てていると思う。
そうしないと誰も私の面倒は見てくれないから。
予備校の先生も、友達も、研究室の先生も。
アドバイスはくれても責任は取ってくれないから、自分の頭で考えて、選び取って進み、まちがっていると感じたら修正するしかない。
あの時こうしていたらなんて言ったって、時間が戻るわけがないのだし。
それに、進まないという選択もしなくなった。
わからないから進まないという選択は何も生み出さないこと、間違えたほうが修正できるし、経験が増える。それを身をもって知ったから。
少しづつ確実に進んでいくことが1番私の性に合っているようだ。
コツコツ積み上げて行くことはすごく地味だけど、積み上げてきた期間やページが自信に繋がる。私はやったんだと胸を張れる。
何より私は一気に詰め込めるほど器用ではないことに気づいた。そんなスーパーウーマンにはなれなかった。
今日卒業試験が終わったけれど、明日もまた勉強する。
焦ってやる詰め込みの勉強ほどつまらないものはない。
だから少しづつちゃんと理解しながら明日も進む。