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私利私欲ブックサンタ 11,800円

先日同僚に
「いつまでサンタさんを信じていましたか?」
と聞かれて
「小5くらいまで・・・?」
と答えた。
ハッキリと「ここまで信じていました!」と言い切れなかったのには理由があるのよ。

大抵の場合お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる子たちが言い始めるじゃん。
「サンタさんなんていないよ。だってプレゼントはミドリ屋(おもちゃ屋さんの名前)の包装紙に包まれてるじゃん。サンタさんがミドリ屋で買ってるわけないじゃん」って。
幼少期の私は思うわけよ。
そりゃそうだ。サンタさんはどうやら寒い国から来るらしいのに枕元に置かれているおもちゃはミドリ屋の包装紙に包まれている。おかしいよね!って。
だからうっすら疑うわけよ「サンタさんって本当はいないのでは?」って。

でもなー、やっぱりいると思うんだよなーサンタさん。
そんな気持ちがどこで切り替わったのか正確には覚えていないんだけど、大体小学校高学年くらいで思ったんだよね。
私のプレゼントを用意してくれているのは親だけど、それはそれとしてサンタさんは存在しているはずだ。
って。
どういう思考の流れだったのかは全く覚えていないんだけど、私の人生を通して出会えるかどうかは別としてやっぱりこの世のどこかにサンタさんは存在しているような気がしたんだよね。そしてその気持ちは実は今も変わっていない。どこかにいると思ってる、サンタさん。本気で。

我が家には子どもはいないので、同僚のように「子どもはいつまでサンタさんを信じているのか?上の子がサンタさんの正体に気付いたら下の子への対応はどうすればいいのか?」なんて悩みはない。
でも私だってサンタさんになるチャンスはあるのだよ。
と思っている。
毎年、ブックサンタになっているから。

ブックサンタ、NPO法人チャリティーサンタが全国の様々な困難によって体験格差を抱える子ども達に本を贈るため2017年に書店と連携してスタートした社会貢献プロジェクト(公式HPより)。
賛同している書店やネット書店で買ったものを格団体に振り分けて寄付してくれたりするシステムで、クラウドファンディングでお金を寄付することもできるけれど私は毎年リアル書店で書籍を選んで寄付している。
秋分の日からクリスマスイブまで書籍の寄付を受け入れているらしいけれど、私は大体11月の末くらいに本屋さんに行って選書する。
この活動に参加するようになったのは5年くらい前からだけど、昨年からは夫の人にも選書してもらうようになった。理由?私が選ぶと文系っぽい本ばっかりになるから!(笑)バリバリの理系であるところの夫の人の感性でも選んで欲しいと思ったんだよね。

そんなわけで丸善に行った。
今年は学研の図鑑ライブから新しく「地球」が出たばっかりなのを知っていたので、それは絶対に外せない。図鑑って面白いじゃん。長く楽しめるし!という気持ちでいたら夫の人も「ブリタニカビジュアル大図鑑」を選んでいてまず最初に夫の人の手の中にずっしりと2冊の図鑑が納まる。
それから高校生の文系の女の子に届けばいいなの気持ちでくどうれいんさんの本を1冊、小学校高学年をめがけて私があの頃好きだった児童書を1冊選んだ。
お値段は4冊で11,880円。

私はできることならば自分が自力で本を読める最後の日まで本を楽しんでいたいなぁと思っている。
それには新しい書籍が生まれ続ける環境が必要で、その環境を作る大事な要因のひとつに「本を読む人が沢山存在している」っていうのがあると思っている。読む人がいないと本は売れないし、売れないと新しい本は生まれないからね。
そしてそれには識字率の高さに加えて多くの人に本を読む習慣があるかどうかが大事だと思っていて、そういう習慣っていうのは子どもの頃に作られるものなんじゃないかなって感じている。
そう感じるのが何でなのかっていうと私は時間を使うことの選択肢の中にいつも「本を読む」というのが存在しているんだけど、それは私が子どもの頃から本のある生活をしていたからなんじゃないかと思っているから。
子どもの頃から我が家には本がたくさんあって親はよく本を読む人で、子どもである私自身も本ならば親にねだれば買ってもらえるっていう環境で育ったから。私の読書好きは環境要因に寄るところが大きい。
だからブックサンタで本を貰った子どもが本に触れる機会が増えて未来の本好きが増えたらいいなって思っている。それはもしかしたらこれからも私が大好きな素敵な本が生まれ続ける可能性に繋がるんじゃないかって期待できるから。

サンタクロースなのに私利私欲じゃないか!っていう突っ込みもありそうだけど、そうだよ?私利私欲だよ?素敵な読書体験になったら嬉しいなって思ってるよ!あと、自己中なサンタで申し訳ないけれども選書はしっかりやるよ!

サンタとしてプレゼントを選ばせてもらって、未来の本好きを作るかも知れなくて、社会貢献にもなるブックサンタ。いいシステムだなぁと毎年思う。
クリスマスまであと少し、もちろん1冊からでも寄付はできる。サンタ仲間が増えたらいいなぁと私利私欲サンタは思う。


ブックサンタしたら貰えるシール。今年も可愛い。


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