【初心者向け】催眠術の入門書まとめ
「催眠術の掛けかたを教えて下さい」「催眠を覚えてああいうこと、こういうこと...」という人がいるので直接教えてあげることもできるのですが、なかなか会えない人向けに私が今まで読んできた催眠の本で『これはよかった!』という本で初心者向けの本を紹介したいと思います。
私も催眠に関わり初めてからの数年間は独学と周りを巻き込んでの挑戦や実践でした。
催眠以外の本も紹介しますが、催眠を行う上で重要になってくることもあるのでそれも含めて紹介していきます。
1. 古典催眠術の理論と実践 ー 飯島 章 (2019) : プラウド出版
日本催眠術倶楽部の公認講師である飯島章先生の著作です。
今年、出版の本ですが近年の日本国内で流通している本でも情報よりも比較的に新しくシンプルにまとめ上げられているため詳しい内容になっています。私の中での催眠入門書が更新されてしまった1冊です。
2. 自己暗示 〈新装版〉 ー C.H ブルックス & E. クーエ、河野 徹 訳 (2010):法政大学出版局
19世紀にナンシー派の自己暗示で有名なフランスのエミール・クーエ氏(1857〜1926)の活躍の様子が書かれている本です。他者催眠を覚えた後は自己催眠を覚えるようになるかと(逆の人もいる)思われますがステップアップとして読んでいくと自己暗示のやり方が詳しく知れて自己催眠も上手くなります。
3. 脳と心の秘密がわかる本 ー 木村 昌幹 監修、科学雑学研究倶楽部 編集 (2016):学研プラス
ある程度の催眠を覚えたら、こちらの本を読んでみましょう。
催眠術を掛ける際に脳の部位や現象を知っておけば依頼に沿った暗示文を作ることができます。どちらかと言えば催眠療法向けです。
4. プロカウンセラーの聞く技術 ー 東山 紘久 (2000):創元社
催眠を掛ける際にはリードはもちろんのことですが、ラポール(信頼関係)を組むことが大切です。特に自分の話ばかりされると相手もがっかりします。傾聴術は身につけておきましょう。
近年ではSNSの発達により「自己発信型」の交流が多く、『話を聴く』ということが少なくなり寂しい想いをしている若い人たちが多いと薄々個人的には感じます。話を聞いて上げて素敵な人だなと思われるようになってください。
5. 催眠の謎 ー マイケル・ストリーター、乙須 敏紀 訳 (2005):ガイアブックス
今では少し情報が古くなっていますが、2000年代までの主に海外の催眠事情を知ることができるため海外の催眠を知りたい人はオススメな本です。私はこの本からドンドンと海外の催眠書を読み始めることになりました。知っていて損はありません。
6. スーパー・ベーシック催眠導入 カリスマがが教える本物の技術 ー 林 貞年 (2007):現代書林
催眠誘導研究所の所長である林貞年氏の著書です。
古典催眠の催眠誘導の手順がレシピ本として書かれています。
初心者から催眠のやり方をど忘れしてしまった上級者まで、ショー催眠や催眠療法ともに関係なしに使える誘導法が書かれてあるので非常に便利な1冊です。あまりこういった本は日本では少ないです。
7. 潜在能力を引き出す中国催眠療法全書 ー 銭 寿海、 柳田 親作 訳 (1999):現代書林
日本では珍しい中華系(中国)ソビエト系(現ロシア)ベースの催眠療法を学ぶことができます。中国の催眠術師は意外と気功も出来たりするそうです。非言語催眠(言葉を使わない催眠術)の歴史に登場した中国やロシアの実験内容も書かれている為、内容が濃く日本にもあまりない内容で個人的名著です。読解は上級ですが初心者が覚えると更にパワーを発揮できます。
8. 催眠術入門―あなたも心理操縦ができる ー 藤本 正雄 (1959):光文社
戦後の日本で催眠術ブームを起こしたと言われているかつて日本生命で営業部長されていらっしゃいました藤本正雄氏の催眠入門書です。古き良き時代の催眠術師が活躍した時代でネットも無かった時代の割にはとても詳しくて近年の催眠術師顔負けの情報を占めます。内容も詳しく海外のみならず日本国内の情報も詳しく驚きです。昔の日本の催眠術師もかなりレベルが高かったのだなと驚きです。
9. マインド・コントロール 増補改訂版 ー 岡田 尊司 (2016):文藝春秋
こちらは、洗脳の本になるのですが催眠についても書かれているため催眠の”暗い歴史”を勉強することが出来ます。プロの催眠術師の方には脱洗脳も行っている凄腕の方もいらっしゃるので「なぜ?催眠術師が?」と思う方は読んでおいたほうが良いかも知れません。歴史や違いを学ぶことで催眠を掛ける際に違いを話すことができれば相手がテレビや漫画などで植え付けられた洗脳を解くことができスムーズに催眠を掛けられる状態に持っていくことができます。ちなみに、私は単行本版を読みました。
10. ヒプノセラピー催眠療法―精神をリラックスさせて、ストレスを解消する ー ジャネット フリッカー & ジョン バトラー、乙須 敏紀 訳 (2004):ガイアブックス
催眠療法についての歴史やセッション例などが詳しく書かれています。主に海外ですが例がまとめて説明されているので「こういうのにも催眠って使えるんだ!」と初心者も納得の内容になっています。サイズもポケットサイズなので小さくて可愛いです。
11.催眠活動マニュアル:- 催眠術師の活度をはじめよう! - 宮川 剛 (2021) : デザインエッグ社
催眠を学んだ学習者が、実際に催眠術の練習相手を探したり催眠術をかけたりしてみたいと考えた際に、手にして読む本。催眠術師にとってのビジネス書で、催眠に関する知識は書かれておらず、PDCAサイクルやKPIとKGIなどの活動するうえで重要な思考などをある程度教えてくれる1冊。実際に外に出て催眠術活動を始めたり練習相手を身内で探せず外部にて探したい時、本書があると心強い。
これで初心者にオススメな本は以上です。
上手な催眠ライフを送って下さいね。